恵比寿マスカッツ出演の伝説の深夜バラエティ『おねマス』シリーズがABEMAで期間限定復活。『おねうち!!!マスカット ~女の本性むき出し編~』と題し配信がスタートした。
ABEMA TIMESでは、マスカッツ総監督であるマッコイ斎藤、OGで初代リーダーの蒼井そらに取材を実施。『おねマス』シリーズ復活に際する想いなどを語ってもらった。
マッコイ「メンバー全員が集まればこんなにも面白いことができる」
――泥臭さはそのままに、『おねマス』シリーズが華々しく復活しましたね。
マッコイ:そうですね。そもそも、コロナの影響で27人いるメンバーが約2年くらい集まることができなかったわけですから、感慨ひとしおです。コロナ禍では、スタジオには数名しか集まらない状況で、リモート大喜利みたいなことをしたこともあったんですけど、団体芸を得意とするグループですから、明らかにパワーダウンしてしまうことを感じてしまったので。ようやく、本来ある姿をファンの方にお見せできてると感じています。
――リモート収録では、グループの良さを引き出すことができなかったと。
マッコイ:やっぱり、マスカッツと10年くらい関わらせてもらう中で、1番の魅力は団体芸にあると思っています。それを見せられないのは、本当にマイナスだと思うし、集まれる環境になった時に、またこういうのをもう1度やりたかったんです。
――番組名などを一新することもできたと思いますが、『おねマス』新シリーズとした理由は?
マッコイ:やっぱり『おねマス』シリーズには、広い世代のファンがいますから。なのでシリーズ復活となれば広がるのも早いと思ったし、再始動という形を取ったほうが、既存のファンの方もすんなり楽しめるかなと思って。
――なるほど。
マッコイ:とにかく僕としては団体芸で魅了したかったし、メンバー全員が集まればこんなに面白いことができるんだというのを証明したかったんです。それは、ほかのアイドルグループとはまったく違う魅力だと思っていますし。
――手応えはどう感じていますか?
マッコイ:元々彼女たちは芸人さんでもないのに、現場で僕らに無茶振りされて、とことん追い込まれるんですよ。昔からそんな訓練みたいなことを繰り返して、“バラエティを好きになってもらえたら”という思いでここまでやってきました。今回もそういったバラエティ能力とハートが鍛え上げられたメンバーが集まっているんで、もちろん手応えはありますね。
マッコイ「蒼井はスター気取りでした」蒼井「なめられちゃいけないと思っていた」
――蒼井さんは復活に際しどんな気持ちでしたか?
蒼井:復活はすっごくうれしかったです。映像を見ても「昔とテイストが一緒だ」と感じられたし、そんな中でもメンバーはすごく成長していて、改めて面白くて見やすい番組だなって。懐かしさもありました。
――蒼井さんから見て“今と昔のメンバーの差”ってどんなところにあると思いますか?
蒼井:今の子はみんなちゃんとしてますよね(笑)。器用な子が多いと思います。実はメンバー同士あんまり仲良くないんじゃないかなと思っていたけど、しっかりとエピソードトークもできますし。
――マッコイさんは、蒼井さんをはじめとした初代メンバーの成長も見守ってきたわけですよね。
マッコイ:それこそ、初代メンバーなんか1〜2年経っても上手に出来てなかったですから。特に蒼井はスター気取りでしたし(笑)。
一同:爆笑
マッコイ:というか初代はスター気取りがいっぱいいたんですよ。“私が中心でしょう?”みたいな。蒼井はそれの代表格でした。なので、しばらくの間はよく怒ってましたよ。
――当時はそんな感じだったんですね。
マッコイ:チーム意識が出来上がるまでは本当に苦労しました。“私はこんなことできない”っていう一派がいたんですよ。俺は“だったら積極的に参加する子だけで面白くしよう!”と思って、安藤(あいか)とか何でもチャレンジしてくれる子が面白く映るように、チャンスをあげたんです。それこそ当時、安藤と蒼井の知名度なんて天と地の差だったけれど、そういう子たちがハートひとつで番組を引っ張ってくれたんです。
蒼井:そうでしたね。
マッコイ:それで蒼井、Rio、吉沢(明歩)とかが番組を見て“面白くなってる”って気付いたんだと思います。そういう経緯で、徐々にみんなが積極的に番組作りに参加するようになったんです。それには3年くらい掛かりました。「石の上にも3年」ってことわざがあるけど、本当にその通りでしたね。
蒼井:当時、私は私でなめられちゃいけないと思っていたんです。マッコイさんをはじめ、スタッフさんは“セクシー女優だから”みたいな目線で接してくる思っていたし、“エロを売りにするんだったらちょっと…”みたいな抵抗意識があったというか。
――そんな中、やはり番組を見る中で意識が変わっていったのでしょうか?
蒼井:そうですね。こうやって体張ったり弄られることでも、こんなにかわいく魅力的に映ることができるんだという発見ができて。そこからは徐々に意識が変わっていきましたね
――客観的に見ることが、意識を大きく変えるきっかけになったんですね。
蒼井:そうですね。
長年仕事を共にし、今だからこそ過去を本音で振り返ることができる2人。そこにはマッコイ、そして蒼井なりの考えがあったようだ。