ゲストにフリーアナウンサーの古舘伊知郎が登場し「中森明菜は俺を嫌ってると思う」と、3年間司会を務めた人気音楽番組『夜のヒットスタジオ(フジテレビ系列)』の裏側を明かした。
【動画】古舘伊知郎「明菜ちゃんがどんどん引いていくのが分かった」
6月29日(水)よる11時30分より、ABEMAにて坂上忍がMCを務める新番組『デマ投稿を許さない』が放送。同番組は坂上がSNSのタブーに斬り込み、議論の嵐を呼ぶ禁断のトークバラエティ。どれがデマでどれが真実なのか分からない、有名人の噂話がネットに蔓延る昨今。毎回異なるゲストが抱えるデマ投稿に坂上がNOを突きつけ、視聴者の代表として、その真実に迫る。そして「真実を言っても炎上するだけ」「本当のことを言う場所がなかった」というゲストの胸の内を、公平な立場から解き明かしていく。企画・構成は鈴木おさむ氏。
今回寄せられた『中森明菜の「夜ヒット」出演映像を集めたDVDで、当時司会を務めていた古舘伊知郎サイドからまさかのNGが出て古舘とのトークシーンが全カットになった』という真偽不明の投稿に対し「これはデマです!」と断言する古舘。「そんな大物じゃねえもん、古舘伊知郎サイドっていうほど」と自虐気味に笑い「ただ、中森明菜は俺の事を嫌ってると思う」と明かして坂上を驚かせた。
1968年から22年間続いた人気音楽番組『夜のヒットスタジオ』の司会を芳村真理と共に3年間務めた古舘。番組を進行する中で、古舘は打ち合わせに沿って歌う前の歌手に質問をぶつけ搔き乱す役割だったそうだ。「だから明菜ちゃんなんかはすっごい俺の事を嫌だなって思ってるのがわかるのよ、雰囲気で。それで、真理さんの方に助けを求める表情をするわけ。そうすると真理さんが優しく、産着でくるむように『明菜ちゃん、歌ってらっしゃい』みたいに。ほんといいとこ取るんだよ、真理さんも」と当時のことを振り返った。悪役の古舘と良い役の芳村でバランスが取れていたと話す古舘。しかし、その役割分担によって古舘は若干煙たがられてしまっていたのではないか、と明かした。
そして決定的だったと言うのが、パリから衛星生中継をすることになった際の出来事。パリロケの中で1日オフ日が出来たが、予定が入っていた芳村が「明菜ちゃんは伊知郎ちゃんといっしょに、パリ詳しいから5時間案内してもらって」と古舘に案内役を頼んだとのこと。
頼まれちゃったからと、当時のマネージャーを含む4人でパリ観光に繰り出した古舘。饒舌に実況中継をしながら街を巡り、観光案内役として凱旋門から歩いて行ける有名な観光地ブローニュの森に行ったときに、「ここは夜になると男娼が集まる場所として有名なんだ」と熱弁すると「明菜ちゃんがどんどん引いていく」のがわかったそう。その配慮が足りてなかったと語る古舘に、坂上は「なんか分かりますね、明菜さんの気持ちが」とポツリ。
古舘は「本当に悪いことをしたな」と当時を反省し「ドン引きの5時間を過ごさせて、本当に苦痛だったと思う。で、夕刻。『明菜ちゃん』って芳村真理さんが出迎えた瞬間に『真理さ~ん』って(中森明菜が)抱き着いて離れなかったの。よほど苦痛の5時間だったんだと思う」と当時を振り返った。