コロナとインフルの同時流行「ツインデミック」に警戒 日本で感染拡大の可能性も
【映像】日本でも「ツインデミック」は起きる?
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 新型コロナの感染者が増加傾向となる一方、“新たな脅威”として警戒感が高まっているのが、新型コロナとインフルエンザの同時流行「ツインデミック」だ。

【映像】日本でも「ツインデミック」は起きる? 専門家が解説

 いま、国内でインフルエンザの感染が確認され始めている。東京・立川市のある小学校では、3年生の2つのクラスの児童が発熱やせきなどの症状を訴えた。検査したところ、45人中14人がインフルエンザの陽性と診断された。都内の公立小学校では、約2年3カ月ぶりとなる「学年閉鎖」の措置が取られた。

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 そして、海外ではその脅威が現実のものになっている。南半球のオーストラリアでは、これから本格的な冬に突入する。病院や公共交通機関以外でのマスク着用の義務がなくなり、以前の生活に戻りつつある中、インフルエンザの流行が拡大している。今年は4月末から一気に増え、一時は3万人近くまで上昇。例年に比べ、約2カ月ほど早く流行している。新型コロナの感染者がいまだ3万人を超える日もある中、“ツインデミック”が起きつつある。

「国民の免疫力が、コロナ前に比べて低下している。そのため、インフルエンザの流行期のピークが早まっている」(クイーンズランド州副首相兼保健相/スティーブン・マイルズ氏)

 一体なぜ、これほど早くオーストラリアでインフルエンザが流行しているのか。そして日本でも“ツインデミック”が起きる可能性はあるのか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』はNTT東日本関東病院のニコラス・レニック医師に話を聞いた。

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――オーストラリアのインフルエンザの感染者数が、例年に比べて急激に増えています。オーストラリア出身のレニック先生はどのようにお考えですか?

「本当に大変らしい。普通は考えられない。特に、5月の(感染者数の)上がり方が真冬のよう。いきなりピークが来てしまったので、オーストラリア人ドクターが言っていたようにやはり免疫があまりついていない。2020年、21年ではインフルエンザの感染者数がほぼゼロ。そうなると感染しないので、ワクチンを接種する人も少ない。オーストラリアでは元々、日本と比べてインフルエンザワクチンを接種する人が少なかったので、2022年になってもあまり免疫がついていない。そうすると、みんな多分6月ぐらいから接種しようねって考えてたのがその前にも拡大し始めた」


――6月20日、都内の公立小学校でインフルエンザによる学年閉鎖が決定しました。日本でも久々にインフルエンザが流行しているので、耐性や免疫がなくなっているということでしょうか?

「そうだと思う。日本でインフルエンザが流行るのは11月ごろだが、10月からちょっと意識して早めにワクチン接種やインフルエンザの対策をすることが重要。オーストラリアのように、いきなり日本でも感染が拡大する可能性はあるので、今年は接種した方がいい」


――何月ごろにワクチンを打つといいのでしょうか?

「ワクチンの供給の問題もあると思うが、10月もしくは9月でもいい」


――都内では新型コロナウイルスの感染者数も増加傾向にありますが、インフルエンザとの同時感染はあり得ますか?

「統計を調べると、1%未満ではあるがまれに同時感染する」


――今後どのように感染対策を考えていけば良いのでしょうか?

「コロナも、インフルエンザも、コロナとインフルエンザのW感染も嫌だと思う。しかし、幸いにも感染対策は全部一緒。コロナとインフルエンザに関してはワクチンを接種して、特に屋内でマスクを着用していれば良い。W感染に対して不安にならなくてもいい」

(『ABEMAヒルズ』より)

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