「勉強が苦手」というイケメン俳優でも、これなら学べるというお気に入りアニメがあるという。この春、デビュー10周年を迎えた俳優・塩野瑛久は、数々のドラマや映画、舞台に出演。10代のころに出演した作品で言えば、スーパー戦隊シリーズ第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』の立風館ソウジ／キョウリュウグリーン役で、子どもたちの胸を踊らせたことがある。そんな塩野も、少年時代は漫画・アニメで興奮していた。あまり勉強は好きではなかった方だが、その頃にあったらよかったと思ったのが、週刊少年ジャンプで連載され、アニメでも大好評の『Dr.STONE』だ。アニメ『Dr.STONE』は2022年7月にテレビスペシャル『Dr.STONE 龍水』が放送決定。さらに、アニメ第3期が2023年に放送決定している。
原作『Dr.STONE』は、原作・稲垣理一郎、作画・Boichiによる漫画作品で、今年の3月で週刊少年ジャンプの連載が完結を迎えた。ある日、世界中の人々が謎の光を浴びて石化してしまい文明が滅んでしまうが、3700年後に主人公の石神千空が目覚める。そして、自力で文明を再建しようと様々な困難を乗り越えていくという前代未聞のクラフト冒険譚だ。身近なものの科学原理をわかりやすく学ぶことが出来、子どもたちにとってとても勉強になると話題にもなった。
塩野 作品として、めちゃくちゃファンタジーな始まり方をしますよね。そこから急に現実味というか、科学で文明を作っていくという発想がすごくおもしろいなと思いました。だって、現代を生きている人たちが、いきなり原始時代に戻っちゃうみたいなことですもんね。何もないところから、今まで人類が培ってきた文明を作り直していくところに惹かれました。こうやって人間社会はできてきたんだなと、とても勉強になりました。本当に夢が溢れる作品ですし、自分が今の記憶のまま過去に戻ったらどうなるんだろうとか、想像もします。
作品では、まさに原始時代にタイムスリップしたような世界でもあり、自然の中にある「材料」から、次々と新たなものを作っていく。火薬、鉄、電気、ガラス、そして携帯電話。人が生きるために必要なものから、便利に暮らすものまで、次々と復活させていく様子も、また楽しい。
塩野 あの時代に飛ばされたとしても、千空と一緒にいなかったら、まず生きていけない（笑）。いつ千空と出会えるかで運命が決まりますよね。発明の中では「猫じゃらしラーメン」は、食べてみたいと思います。あと、コーラを作っていたのも印象的でした。
では、『Dr.STONE』の世界に入り込んだとしたら、塩野はどんなポジションを取るのだろう。
塩野 自分は勉強が本当に苦手だったので、『Dr.STONE』の中だったら、敵と戦う係じゃないですかね。ただ、千空との出会いをきっかけに科学に興味を持って、なんとかついていこうとするかもしれません。でも自分は今、お芝居をやっていてそれが得意なので、マジシャンでメンタリストのあさぎりゲンみたいな立ち位置になって、いろいろと化かし合いをしているかもしれないですね。
楽しみながら学べる作品『Dr.STONE』。少年時代に塩野が出会っていたら、今の俳優という職業ではなく、天才科学者を志していたかもしれない。
（C）米スタジオ・Boichi／集英社・Dr.STONE製作委員会
「Ｄｒ．ＳＴＯＮＥ」原作漫画
