「同じ思いしないで…」水難事故で家族を亡くした遺族の作った “溺れていても助けを呼べるブザー”
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 海水浴などで溺れてしまった場合に怖いのが、周りに気付いてもらえないこと。水難事故を無くしたい…。画期的な防災ブザーの開発の裏には、事故で家族を失った親子の思いがあった。

【映像】「水難事故防げ」"ブザー"開発への思い

 防災関連グッズの企画・開発などを行う「YOSIX」は、水場での“もしも”に備える防災ブザー「フロートホーン」を開発した。電気を使わず、ガス缶を使って笛を鳴らすため水中でも使用可能。緊急時にストッパーを外すと、フロートホーンが水面まで浮かび上がり、大音量で周りに助けを求めることができる。

 水難事故の原因の一つには溺れてしまったときに“周りに助けを求めることが難しい”ことがあるとYOSIXの営業担当・片上郁也さんは自身の体験とともに話す。

片上さん「私が小学校低学年ぐらいのころ、川に入ったときに流れが急で引き込まれてしまったことがあります。必死に手足をばたつかせてもがきながら声を上げるのは難しいのです。水難事故は子どもの被害が多いと思うので、お子さんや高齢者にも使ってもらいたいです」

「同じ思いしないで…」水難事故で家族を亡くした遺族の作った “溺れていても助けを呼べるブザー”
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 5歳の娘がいるという片上さんは、子どもを守りたいという思いから家族で会社を設立。「フロートホーン」を開発したのは船の安全装備の設計に携わっていた片上さんの父親でもあるYOSIXの代表・片上義基さんだ。

片上義基代表「水場に関してどうして防犯ブザー的な警報器がないのかと。家族の溺死をきっかけに4年前から開発を行っております。私の母が亡くなった4年前の溺死事故、それが冬だったんですが、私が最初に開発を手がけて特許出願をしたのがその夏です」

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 「自分たちと同じ思いをしてほしくない」。画期的な商品には、家族の思いが詰まっていた。

片上さん「夏も始まり海水浴なども多くなりますが、そこで毎年のように事故にあわれて亡くなる方が少しでもいなくなるようにトラブルに備えていただきたいという思いです」

(『ABEMA Morning』より)

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