「ジョジョの奇妙な冒険」は、荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)氏による、人気アクション漫画です。1987年の連載開始から35年以上も続く長寿作品で、シリーズ累計発行部数は1億2千万部を超えています。2012年からはアニメ化もスタートし、2022年現在で原作コミック第6部の途中まで映像化されています。
この記事では、そんな「ジョジョの奇妙な冒険」を長年にわたって描き続ける作者・荒木飛呂彦先生をクローズアップ。漫画作品一覧や年齢などについて紹介します。
目次
- 荒木飛呂彦先生原作の「ジョジョの奇妙な冒険」とは
- 「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生の出身や年齢など
- 「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生の漫画作品一覧
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生の来歴
- 「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生はなぜいつまでも若い?
- 「ジョジョの奇妙な冒険」作者・荒木飛呂彦先生のまとめ
荒木飛呂彦先生原作の「ジョジョの奇妙な冒険」とは
「ジョジョの奇妙な冒険」における重要なテーマの1つが、世代を超えて続くジョースター家とディオの因縁です。部の変遷とともに舞台や登場人物が変わっても、多くのシーンで双方の因縁が垣間見えます。
第1部では、すべての因縁の根源となる、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーの戦いが描かれます。その後も、第3部ではジョナサンの孫の孫である空条承太郎とディオの戦いが描かれたり、第5部ではジョースター家とディオ両方の血を継いだ人物が主人公になったりと、物語の中心にジョースター家とディオが関わってくるのです。ストーリーは部ごとに独立しているので単独でも楽しめますが、続けて読むことでキャラクターや設定の因果関係が理解でき、さらに楽しめるようになります。
そんな本作の魅力の、もう1つの大きな軸となるのが、個性的なキャラクターたちが見せる迫力のアクションシーンです。とくに作品を代表する独自要素の「スタンド」は、第3部で登場して以来、キャラクターたちの強さや個性付けにも一役買っています。
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生の出身や年齢など
・名前:PN/荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)、本名/荒木利之(あらき としゆき)
・年齢:62歳(2022年7月時点)
・誕生日:1960年6月7日
・出身地:宮城県仙台市
・活動期間:1981年~
・デビュー作:「武装ポーカー」(荒木利之名義)1981年(「週刊少年ジャンプ」)
荒木飛呂彦先生は、1981年から40年以上漫画として活動し続けるベテラン漫画家です。出身地は宮城県仙台市で、漫画家としての活動はもちろん、イラストレーターとして活動することもあります。
テレビ番組への出演歴もあり、2011年にはNHKの美術番組「日曜美術館」にも出演しました。その後も2019年、2020年、2022年と、継続的に登場しています。
複数の受賞歴もあり、2014年には第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を、2019年には第69回芸術選奨文部科学大臣賞【メディア芸術】を受賞しています。
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生の漫画作品一覧
・荒木飛呂彦先生の主な漫画作品
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ 1987年~(「週刊少年ジャンプ」)
「岸部露伴は動かない」シリーズ 1997年~(「週刊少年ジャンプ」、「ジャンプスクエア」など)
「武装ポーカー」1980年(「週刊少年ジャンプ」)
「ゴージャス☆アイリン」1985~1986年(「週刊少年ジャンプ」)
・そのほかの作品
「アウトローマン」1981年(「週刊少年ジャンプ」 )
「バージニアによろしく」1981年(「週刊少年ジャンプ」)
「魔少年ビーティー・読切版」1982年(「フレッシュジャンプ」)
「魔少年ビーティー」1983年(「週刊少年ジャンプ」)
「バオー来訪者」1984~1985年(「週刊少年ジャンプ」)
「変人偏屈列伝」1989~2003年(「スーパージャンプ」、「MANGAオールマン」)鬼窪浩久と共同制作
「死刑執行中 脱獄進行中」1994年(「スーパージャンプ」)
「ドルチ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」1996年(「MANGAオールマン」)
「デッドマンズQ」1999年(「MANGAオールマン」)
「オインゴとボインゴ兄弟 大冒険」2002年(「集英社文庫」)
「岸部露伴 ルーヴルへ行く」2010年(「ウルトラジャンプ」)
「徐倫、GUCCIで飛ぶ」2012年(「SPUR」)
荒木飛呂彦先生の代表作は、1987年から描き続けている「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズです。スピンオフ作品に「岸部露伴は動かない」シリーズもあり、こちらは2020年に、高橋一生さん主演でドラマ化されたことで話題を呼びました。
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ以外にも、荒木飛呂彦先生は短編作品を複数、執筆していますが、基本的には「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ関連の作品がメインとなっています。
荒木飛呂彦先生の主なイラスト作品
荒木飛呂彦先生は、漫画家だけでなくイラストレーターとして仕事をすることもあります。代表的な仕事には、2007年に手掛けたアメリカの科学誌「Cell」Vol30の表紙や、2012年に手掛けた石川さゆりさんのアルバム「X -Cross-」のジャケットイラスト、さらに2020年に手掛けた、2020東京パラリンピックの公式アートポスターなどがあります。
・荒木飛呂彦先生の手掛けた主なイラスト作品
SOUL'd OUT シングル「Catwalk」 ジャケットイラスト(2006年)
「UNIQLO CREATIVE AWARD 2006」 Tシャツデザイン(2006年)
アメリカの科学誌「Cell」 Volume 130 表紙 (2007年)
集英社文庫「伊豆の踊り子」 表紙(2008年)
「SPUR」2011年10月号 表紙(2011年)
石川さゆり アルバム「X -Cross-」 ジャケットイラスト(2012年)
第63回NHK紅白歌合戦 石川さゆり 背景イラスト(2012年)
熊野本宮大社 お守り「和の守り」デザイン(2016年)
2020東京パラリンピック公式アートポスター(2020年)
ほか多数
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生の来歴
荒木飛呂彦先生が漫画家になったのは、1981年のことです。第20回手塚賞に応募した「武装ポーカー」が準入選を果たし、同作が「週刊少年ジャンプ」で掲載される形で漫画家デビューしました。
その後、同誌で「魔少年ビーティー」や「バオー来訪者」、「ゴージャス☆アイリン」の連載を経て、1987年に「ジョジョの奇妙な冒険」第1部の連載を開始しました。これが、その後35年以上も続く長期連載となります。
2000年以降になると漫画連載以外の活動も増え、2003年には自身初の原画展「JOJO IN PARIS」をフランス・パリで開催しました。その後も2012年の仙台市および東京・六本木や、2013年のイタリア・フィレンツェなど、継続的に原画展を開催しています。
さらに、2022年5月には、東京スカイツリーとのコラボも実施しました。展望デッキを使用したオリジナル映像上映や、キャラクターをイメージしたスペシャルライティングなどを実現しています。
・荒木飛呂彦先生の主な来歴
1960年:宮城県仙台市に生まれる
1980年:専門学校在学中に手塚賞に応募した作品「武装ポーカー」が準入選
1981年:「週刊少年ジャンプ」にて「武装ポーカー」でデビュー
1982年:「魔少年ビーティー」で初連載開始
1987年:「週刊少年ジャンプ」にて「ジョジョの奇妙な冒険」第1部連載スタート。1999年の第5部完結まで、約12年の長期連載となる。
2000年:「週刊少年ジャンプ」にて「ジョジョの奇妙な冒険」第6部にあたる「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン」を連載開始
2004年:「週刊少年ジャンプ」にて「ジョジョの奇妙な冒険」第7部にあたる「スティール・ボール・ラン」を連載開始
2005年:「スティール・ボール・ラン」の連載が「ウルトラジャンプ」に移籍
2011年:「ジョジョの奇妙な冒険」第8部にあたる「ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン」を連載開始
・そのほかの活動
2003年:自身初の原画展「JOJO IN PARIS」を、フランス・パリで開催
2011年:GUCCI設立90周年及び荒木飛呂彦執筆30周年の記念企画として、GUCCI店舗のウィンドウディスプレイを手掛ける
2020年:2020東京パラリンピック公式アートポスターを手掛ける
2021年:第6回マンガ郷いわて特別賞受賞
2022年:東京スカイツリーとのコラボイベント「JOJOTREE ジョジョの奇妙な冒険 in TOKYO SKYTREE」を開催
出身地の仙台市は「杜王町」のモデルとなった場所
第4部と第8部の舞台である杜王町は、荒木飛呂彦先生の出身地・仙台市がモデルになっています。ファンたちのあいだでは聖地として親しまれ、聖地巡礼はもちろん、仙台市とのコラボイベントが行われたり、デザインマンホールに「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターイラストが採用されていたりします。
また、仙台市の一大イベント・七夕まつりともコラボも開催していて、オリジナル七夕飾りの展示や記念乗車券の販売などが行われました。
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦先生はなぜいつまでも若い?
荒木飛呂彦先生は、その外見がなかなか老けないことで有名です。20代のころから外見があまり変わったように見えないのがその理由で、2018年の「荒木飛呂彦原画展 JOJO -冒険の波紋-」開催インタビューでは、年を取らない秘訣を聞かれたこともあるほどです。
このときの荒木飛呂彦先生は、「歳は取っている」「(会見で若さの質問があると)東京都の水道水で洗っていますとノリで答えています」と回答しています。
さらに、荒木飛呂彦先生が老けない件に関して、SNS上では「不老不死なのでは」「波紋の呼吸の使い手では」といったコメントも寄せられています。なかには、「荒木先生は年取らない」を超えて「だんだん若返る」という声まであり、荒木飛呂彦先生の画像や映像が出るたびに、検証をするユーザーまで現れています。
「ジョジョの奇妙な冒険」作者・荒木飛呂彦先生のまとめ
「ジョジョの奇妙な冒険」の作者として知られる荒木飛呂彦先生ですが、そのほかにも数々のイラストを手掛けたり、テレビに出演したりと、漫画家としての枠を超えた活動もしています。荒木飛呂彦先生の来歴や過去作、コラボイベントなどを知ることで、「ジョジョの奇妙な冒険」をより深く楽しめるようになるかもしれません。機会があれば、ぜひ触れてみてください。
(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT
(C)荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会