松田丈志氏、久世コーチに「『水泳が全てじゃない』と言われてきた」 スポーツ選手のセカンドキャリア問題に言及
【映像】松田氏が久世コーチにもらった助言

 元競泳選手でスポーツジャーナリストの松田丈志氏がニュース番組『ABEMAヒルズ』に出演し、スポーツ選手のセカンドキャリア問題に言及した。

【映像】松田氏が久世コーチにもらった助言

――スポーツ選手のセカンドキャリアについて、どのようにお考えですか?

「この問題は昔からいわれてきたが、今は“セカンドキャリア”とは言わなくなってきていて、“キャリアトランジション”と呼ぶ。実はキャリアトランジションはアスリートだけの問題ではなく、誰もが考えていること。アスリートの場合は、20歳前後か30代ぐらいまで(競技を)やって、そこから次のキャリアに向けてトランジションがある。これは競技に関わらず大事にしていかなきゃいけない問題で、キャリアトランジションに関する研究も進んできている。実は、現役選手の頃から自分の次のキャリアについて真剣に考えている選手ほど、競技成績が良いというデータがある。アスリートも一定期間は競技に集中して力を伸ばす時期が絶対にいる。しかし、そこから視野を広げて、さまざまな選択肢がある中で自分が大好きな競技に今なぜ取り組むのかをきちんと整理できる方が“やる意味”が強くなる。そうすると、競技のパフォーマンスも良くなってくる」

――松田さんは当時、ご自身が引退した後のことを考えていましたか?

「当時はキャリアトランジションという言葉もなかったが、僕はずっと久世コーチに『丈志、水泳が全てじゃないからな。引退した後の人生の方が大事なんだぞ。その方が長いんだぞ。だから、いま水泳を頑張るんだけど、それは次の人生につなげていくためだし、水泳を頑張りながらも空いた時間でできることはちゃんとやっていた方がいい』と言われていた。当時の僕では、大学院に行ってスポーツを水泳以外の面から見てみることしかできなかったけれど、それでも水泳だけをやっているときとは会う人が変わってくる。違う環境に身を置くことで自分の成長に繋げるということはやってこれたと思う」

(『ABEMAヒルズ』より)

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