新型コロナで中止していた花火大会が、3年ぶりに各地で復活している。来場者からは満面の笑みがこぼれる一方で、富山県で開催された花火大会では花火が地上で爆発し、開始8分で中止に。来場者からは悲しみの声が広がっている。
富山県射水市の海王丸パークで開催された花火大会。新湊大橋が開通して10周年の記念事業として行われた。
絢爛豪華な花火と音楽のコラボレーションは、約5万人の観客を魅了していく。しかし、開始から約8分経過した次の瞬間、地上付近で大きな花火が爆発。それ以降、一向に打ちあがらない。その2分後には、「ただいま花火をいったん中断しております。しばらくお待ちください」と会場アナウンスが流れた。
別の角度から撮影された映像を見てみると、本来空で爆発するはずの花火が地上で爆発している。その直後には白煙が上がった。
そのときの状況について、撮影者は「『あれ、何が起きたの』ってびっくりした。火がワッと燃えたので、なんだか雰囲気が違うと思った。周りの人も結構騒いでいた。(打ち上げ場所の)周りには草や木がある。そこで爆発させたら当然火がつく」と語った。
警察などによると、現場の警察官が打ち上げ場所付近の枯草から火が出たことを確認。火は約20分後に消し止められたが、この火事で花火の打ち上げ関係者とみられる男性2人がけがをして救急搬送された。命に別状はないという。
会場アナウンス「ご来場の皆様にお知らせいたします。本日の花火大会は火災発生のため中止とさせていただきます」
突然の発表に、来場者からは思わずため息が漏れた。今年は30分間で約2000発の花火を打ち上げる予定だったが、まともに見られたのは序盤だけ。“新湊大橋を使った日本最大級のナイアガラ花火”などの目玉の花火は終盤に予定されていたため、見ることはかなわなかった。
「移動時間で2時間弱かけて、花火を見たのが8~9分だった。結構ショック」(石川県から来た来場者)
花火大会の運営関係者は「かなり燃えていたこともあり、この後の安全確保の面を考えて中止にした。会場内を見ると、コロナ禍の前と同じような人数が来ていたと思う。大変残念だった」と話している。(『ABEMAヒルズ』より)
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