政治家の靖国神社参拝問題について、橋下徹氏と弁護士の北村晴男氏が議論。その中で、橋下氏は「施設の在り方を変えてでも総理に参拝していただきたい」という考えを明かした。
【映像】橋下徹×北村晴男 3度目の激論「日中関係&靖国参拝」
7月30日のABEMA『NewsBAR橋下』にゲスト出演した北村氏は、総理大臣の靖国参拝について橋下氏に質問。「靖国参拝を私人としてでもすべきではないという意見を持っておられるなら、自分とは考え方が違うと思う」とした上で、「中国韓国が批判するから参拝しない、というのはとんでもないこと。アメリカも中国も、どんな国でも、自分の国のために戦った人たちに哀悼をささげるのは当然で、指導者も国民もできること。こういうことを政治問題化するのはおかしい。仮にだれが首相になっても、自らの信仰心であっても、首相としての立場であっても、靖国神社を参拝することについて、文句言われるからやめましょう、という発想は話にならないという考えだ」と明かした。
これに橋下氏は「靖国に天皇陛下の御親拝も必要だし、一国の総理大臣の参拝も絶対に必要。これがないと国家の背骨がない」と話すと、安倍元総理の国葬をめぐって賛否が巻き起こっていることを引き合いに次のように述べた。
「なぜ日本は国葬の話でこんなに錯綜してしまうかというと、国のために命を尽くして貢献した人を祀るということを戦後やってこなかったからだ。靖国問題が象徴的な例で、一民間の宗教法人に“国の英霊を祀る”ということを任せてしまった。普通は国がやることだが、政教分離によって一切口を出せなくなった」
また、「参拝をしろというだけでは、解決しない。中国、韓国のことをいちいち気にせずに行ったらいいじゃないかと言いながらも、現実には総理になったら実際には行けなくなる」とした上で、「神道からすると邪道ではあるが、戦争指導者をちょっと横に置いて、戦争指導者以外の、日本の国のために命を尽くしてくれた人を祀る。そういう施設に変えてでも、僕は陛下と総理に絶対に参拝していただきたい」と述べた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)