ヒップホップアーティストの般若さんが今年3月に発表した『2018.3.2』。
東京・目黒区で起きた、船戸結愛ちゃんが両親からの虐待の末に亡くなった事件を扱ったものだ。楽曲制作に臨んだのは、当時、現場となった集合住宅のすぐ近くに住んでおり、結愛ちゃんが担架で運ばれる様子も目撃したことなどによる葛藤があったからだ。
「目の前というかちょっと先で、そんな事があったんだ、という。本当に静かなところだったので、大きな声を上げればすぐ分かったと思う。それが聞こえなかったということは、声を出せない状況だったのか、と考えてしまった。僕も含め、気付いていたら止めるために突っ込んでいったとも思う。でも、その2~3カ月の間、俺は普通に生活をしていた。知り合いは“あまり考えない方がいいですよ”と言うが、考えないわけにはいかない。」。