6日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、旧統一教会の元信者が献金の実態を語った。
番組では安倍晋三元総理襲撃事件報道によって現在話題に挙がっている宗教団体、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について特集。ゲストにライターの村田らむ氏を招き、実際に元信者やその家族へのインタビューを実施した。
旧統一教会の元信者だという宮坂さん(仮名)は40代の主婦。母親は信者歴40年以上で、自身も合同結婚式に2回参加したことがあるという。
母親はもともと立正佼成会という宗教に入っていたそう。立正佼成会自体は会費も安かったが、かつて立正佼成会の会長と旧統一教会の創立者である文鮮明のあいだで「立正佼成会の若い会員を旧統一教会の信者と交流させよう」という話が持ち上がったという。
そこから信者の交流が始まり、宮坂さんの母親は旧統一教会の関係団体である天地正教に通うようになったそう。そこで母親はツボや仏壇、「念珠」と呼ばれるパワーストーンを購入するように。
立正佼成会では先祖供養を大事にしていたこともあり、母親も「先祖供養のために仏壇を買いなさい」と言われて購入。金額は200万円で、父親には内緒で購入したことから夫婦喧嘩が始まり、以来ずっと金銭のことでモメ続けているという。
宮坂さんの記憶によれば、仏壇以外で購入したのはツボは通常1個60万円、龍が彫られている白いツボは1個210万円、念珠は安いもので12万円ぐらいだという。仏壇購入後にツボはどんどん増えていき、夫婦ケンカも「お前がこれを買ったせいで家が買えなくなった」などとエスカレートしていったそう。
宮坂さんの実家は6畳2間のお風呂がついていない長屋で、家を購入しようと父親がお金を貯めていたものの、宗教関連の出費のせいでトータルで2000万円がなくなってしまったのだとか。
しかし宮坂さんはその原因が旧統一教会にあるという思いには至らなかったそうで、宮坂さん自身も高校卒業後すぐに「3本セットで12万円の印鑑」を購入。さらに二十歳になる前に銀行から借金をするなどして「天使が入っている」という説明を受けた韓国人が描いた絵を40万円で買ったことも告白した。