6日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、旧統一教会の元信者が合同結婚式に2度参加した過去を振り返り、その顛末を語った。
【動画】合同結婚式が脱会のきっかけになった理由(42分頃~)
番組では安倍晋三元総理襲撃事件報道によって現在話題に挙がっている宗教団体、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について特集。ゲストにライターの村田らむ氏を招き、実際に元信者やその家族へのインタビューを実施した。
旧統一教会の元信者だという宮坂さん(仮名)は40代の主婦。信者歴40年以上の母親がツボなどをおよそ2000万円分購入するなどして両親の夫婦仲は険悪となり、自身も韓国人の絵描きが描いた絵画などを買って借金漬けになったことを告白した。
18歳と19歳のときの2回、合同結婚式に参加したことがあるという宮坂さん。式へは自費で行くのはもちろん、「祝福献金」というものが140万円別にかかるのだという。
18歳のときの合同結婚式には父親に内緒で行ったという宮坂さんだが、日本に帰ってくると「反対牧師」と呼ばれる業者から電話がかかってきたことを知ったという。
反対牧師とは「1人100万円払えば信仰をやめさせてあげる」などとせまってくる業者のことで、これによって改宗した1人目の結婚相手の紹介で反対牧師が宮坂さん宅に電話。「お宅の娘が合同結婚式に参加したぞ、回収してほしかったら100万円払え」と言われ、父親はそこで宮坂さんのことを知ったという。
父親は宮坂さんに「なんで行くんだ」「やめろ」といった言葉をかけたが、教会で「迫害されることは試練だ」と言われ、信じ込んでいた宮坂さんの耳には届かなかったという。インタビューしていたスタッフが「ハマっている人に『やめろ』と言っても?」と問いかけると、宮坂さんはキッパリ「無駄です」と言い切った。
そんな宮坂さんだったが、2回目の合同結婚式で信仰がなくなり、宮坂さんのほうから婚約破棄をしたという。2度目の婚約者はもともと旧統一教会について研究する「原理研究会」の一員で、宮坂さんによれば「原理教会に入った人は就職しない」のだと解説。
ビデオセンターという場所で講師をするなど「献身者」にさせられてしまい、一般社会に出ないままそのまま教会で働くなど社会性のない人物が多く、宮坂さんの2度目の婚約者も同じようなタイプだったそう。
「この人、いつ働くんだろう?」と疑問を持った宮坂さんは「あんな風にはなりたくない」と絶望して精神を病むように。22、3歳のころに教会をやめようと思い「信仰をやめるので結婚も破棄します」と告げたという。
宮坂さんがもともと信仰にハマったのは、従姉妹が統合失調症でずっと入院していたことが原因としてあったそう。しかし従姉妹が治ることもなく「続けていたらみんな頭がおかしくなる」と思い、宗教を離れたことを明かした。