6日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、旧統一教会におけるトラウマになるような教えが明かされた。
【動画】旧統一教会の恋愛に関する"強い"教えとは(1時間5分頃~)
番組では安倍晋三元総理襲撃事件報道によって現在話題に挙がっている宗教団体、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について特集。ゲストにライターの村田らむ氏を招き、実際に元信者やその家族へのインタビューを実施した。
旧統一教会の信者同士の結婚によって生まれた子どもを指す「祝福二世」。今回は祝福二世の女性「麒麟ちゃん」に生電話インタビューを実施。麒麟ちゃんは幼いころから教会に連れて行かれてさまざまな教えを受けてきたという。
麒麟ちゃんは子どものころ、旧統一教会から「旧統一教会の創始者である文鮮明は、人類を救うために地上に再臨されたメシア(救世主)である。そのメシアである文鮮明や旧統一教会の教えは絶対」と言われて育ってきたそう。
それを信じ切っていた麒麟ちゃんは「合同結婚式によって祝福二世は親と同じように祝福を受けないとダメ」という考えのもと「祝福を受けるときに、将来出会う人のために純潔を守らなければいけない」と教えられてきたそう。
恋愛は完全に禁止なのははもちろん、異性と2人きりになることも禁じられており、学校に通っていても「好きになることが罪」という思いや「恋愛をすると地獄に落ちる」という教えから、他人に恋愛感情を抱くことにも恐怖心があったのだとか。
また、麒麟ちゃんは「肌を露出したりする服を着ると男性を誘惑するからダメ」と、スカートを履くことも禁じられていたとして、「恋愛をすれば堕落する、地獄に落ちる、親子三代が呪われてしまう」とまで言われていたことを明かした。
「インターネットに書いてある旧統一教会の情報は、全部サタン(悪魔)側の情報。悪の情報であってデタラメだ」と、インターネットを見ることも否定されていた麒麟ちゃんだが、そのネットの情報に触れることによって信仰から離れることができたという。
いまでは信仰心がまったくないという麒麟ちゃんだが「その教えに縛られてしまっている自分がいる。毎週の礼拝のときに『地獄に落ちる』と言われていたので、それがずっと恐怖というかトラウマとして残ってしまっていて、今でもまだ一歩を踏み出せていない状況」と、現在も教会のことが消化しきれていない厳しい状況だと告白した。