6日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、旧統一教会の信者の息子が教会内の結婚事情について語った。
番組では安倍晋三元総理襲撃事件報道によって現在話題に挙がっている宗教団体、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について特集。ゲストにライターの村田らむ氏を招き、実際に元信者やその家族へのインタビューを実施した。
番組では、旧統一教会の信者同士の結婚によって生まれた子どもを指す「祝福二世」の30代の男性、佐藤さん(仮名)への電話によるインタビューを実施。佐藤さんは信者ではないが、父親は現在も信者なのだそう。母親は脱会後に、父親と離婚したと話す。
佐藤さんには姉がいるが、姉は韓国での「修行旅行」に母親・祖母と参加。「韓国に行ってすごくボロ臭いところで寝泊まりしながら神秘体験をする」といった内容だったそうで、その激しい内容から姉は完全に病んでしまい現在も無職で精神病を患っている状態だという。
旧統一教会は「祝福二世はより神の子に近づいている、より正しい形に近づいている。なので祝福二世同士で結婚しましょう」という内容を教義的には原則としている立場で、父親からはさり気なく祝福二世同士のお見合いを勧められたそう。
さらに、なかば父親に騙されるような形で突然お見合いが組まれていたこともあったという。しかし、佐藤さんはそのお見合いで「二世の方とはちょっと違うな」と思い、現在はまったく信者ではない人と交際していることを明かした。
お見合いの際、父親からは「あなたは祝福二世なので、祝福二世同士で結婚して世界をよくしていきましょう」と言われたそう。佐藤さんは「旧統一教会ヤバいよね」と冷ややかだったものの「好奇心ベースでよければ1回ぐらいいいですよ」と応じたという。
相手とは飲食店で会うことになり、そこには佐藤さんより3歳ぐらい年下の女性の姿が。1対1でのお見合いだったが、両親たちは近くの席を予約してそれを眺めていたそうで、佐藤さんは「その辺が気持ち悪いんです」と嫌悪感を示した。
佐藤さんによれば「二世同士のマッチングサイト」もあり、父親が佐藤さんの情報を勝手に登録して「応募がいっぱい来ました」と、何人もの女性の名前を伝えられたそう。この“事件”で佐藤さんは「完全に女で釣ろうとしている」と思ったという。
「本気で二世同士の結婚をなんとか勧めてくる状況」だと語った佐藤さんは「あなたは祝福二世で生まれながらにして神の子」といったことを言われて心が揺らいだこともあったのだとか。
「恋人が一切できなかったりしたら、揺れていてもおかしくない」と自身を客観視する佐藤さんは、急激に未婚率が上がっている世の中の現状から、今後も旧統一教会が拡大する余地があるのではないかと警鐘を鳴らした。