8月13日、14日、東京ビッグサイトで夏のコミックマーケット(通称:夏コミ)が3年ぶりに開催され、2日間で約17万人が来場した。第100回目のコミケ。初日は台風8号が直撃し、あいにくの雨模様に見舞われた。台風が過ぎ去った2日目はうって変わって真夏日となった。
今回の入場はm新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に伴い、抽選によるチケット制となったが開場前には大行列。待機スペースにも人が溢れかえっていた。
参加者が向かうのは「サークル」と呼ばれる個人の出展ブース。個人が作った漫画や雑誌、いわゆる“同人誌”を売るサークルが多く見られるが、本来、手作りであれば何を売ってもいいのだ。手作りのアクセサリーなど、ここでしか手に入らない商品があるのも“コミケ”の魅力。自由な表現の場としてさまざまな人を受け入れている。
コスプレもその1つで、人気コスプレイヤーのえなこも3年ぶりの夏コミを待ちわびていた。
えなこ:「久しぶりの夏コミを味わえて今の段階ですごくドキドキしてます。皆さんに楽しんで頂けるように、私も楽しめるように今日は頑張ります」
去年、表紙を飾った雑誌は70誌以上。年収1億円超えというコスプレ界のカリスマ的存在のえなこ。撮影会を開けば、彼女を中心に「えなこウォール」と呼ばれる巨大な人間の輪が
出来上がるほど。
コミケの花形、コスプレーヤーの撮影会も様変わり。今回は被写体を囲むのではなく縦に一列に並び、1人ずつ順番を待って撮影が行われていた。
中でも長い列が出来ていたのは、コスプレーヤーの“いおりん”こと伊織もえ。彼女のSNS総フォロワー数は345万人を超え、コスプレ以外にもラジオやドラマ、CMなどマルチに活躍している。
1日目はサークルで参加していた伊織だが、2日目は個人参加で撮影会を開催した。
いおりん:「スタジオでコスプレするのと違って、ここは結構コミュニケーションがとれる場でもあるのかなと思っているので、結構楽しいし特別な場所だと思っています」
3人ずつ10秒で撮影する交代制だったが、あまりの人気に列が崩れ、囲むような状態に……。危険と判断したスタッフが撮影会を強制終了となった。100回目のコミケへの思いをいおりんが語った。
いおりん:「私にとってコミケとは、自分の活動が始まったスタート地点だと思っています。どんどん規制が解除されて元通りにはならないと思うけど、これからのコミケも大事にしていきたいです」
一方で、大盛況となった100回目のコミケだが主催者側の思いは複雑だった。
主催者:「今回ようやく100回目なんですけど、素直に喜べないんですよ。コロナ禍の中での人数制限があるので、我々は一回一回ちゃんと続けていって、2025年が50周年なのでちゃんとお祝いできる形になるのではないかというのを考えております」
(『ABEMAヒルズ』より)
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