お盆休みに、バーベキューや水遊びを楽しむ観光客。ルールを守る人がいる一方で、一部の迷惑客によるゴミの不法投棄や川への危険な飛び込みが相次ぎ、地元の住民を悩ませている。
栃木県鹿沼市を流れる大芦川。“関東一”と称される清流を楽しもうと、お盆休みに入ると県内外から大勢の人が訪れ、賑わいを見せていた。ルールを守りバーベキューや水遊びを楽しむ人がいる一方で、危険行為や悪質なマナー違反が多発している。近くの岩場からバク転をしながら飛び込む人や、橋の上から川へダイブする人の姿もあった。
周囲には岩場もある危険な場所での飛び込み――。大芦川では、こうした飛び込みで過去に死傷者が出ている。そのため、橋には「飛び込み禁止」の看板と侵入防止のためのネットが設置されているものの、飛び込む人が続出している。
橋から飛び込んだ人「楽しいんで、もう1回飛び込みたい」
違反行為は他にもあった。大芦川では竿釣り以外で魚を獲る行為は禁止されているが、モリのようなものを持って川の中を探している男性がいた。番組スタッフがこの禁止行為について聞いてみると、男性は「知らなかった」と回答。モリの使用について指摘すると、「釣りと同じでしょ」と悪びれる様子もなかった。
近年、大芦川には多くの外国人が訪れていて、文化の違いもありトラブルが絶えない。
近隣住民「お酒を飲んで、外国人同士が喧嘩になることがある。ここ3回くらい続いている。あの車を映してきた?ボコボコになってるのもそう(喧嘩)だから」
教えてもらった駐車場に行ってみると、サイドミラーが折れ、フロントガラスが粉々になった車があった。車内には散乱したガラス片とマシュマロが残っていた。
夕方になるとバーベキュー客は次々と帰り支度を始めるが、ここでもマナー違反をする人の姿があった。至る所で川に炭を捨て、バーベキューで使った道具を洗っている。
さらに人がいなくなった後を見ると、驚きの光景が広がっていた。BBQをしていた場所には、大量のゴミとともにバーベキューで使った炭火台が捨てられていた。中の炭はまだ赤く、火がついている状態で放置されている。
こうした現状に、近隣住民も「迷惑。はっきり言って迷惑。ほら、ゴミが散らかっているでしょ。向こうにもゴミが捨ててあって、市の人に連絡して取りにきてもらっている」と苦言を呈している。住民によれば、この状況は8月いっぱいまで続くという。
大量に置かれた空き缶やペットボトルなどのゴミ。市の職員やボランティアによって、土日の2日間で集められたものだ。
市の職員「ルールを守って楽しんで遊んでいただく分には良いと思うが、ゴミを捨てたり地域の方に迷惑をかけたりするレベルのお客さんであれば来てほしくないというのが本音」
(『ABEMAヒルズ』より)
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