27日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、出会い系サービスの被害者の声を集めている人物が「美熟女交際クラブ」について「甘い話はない」と訴えた。
この日は「美熟女交際クラブ潜入調査報告SP」と題して、街の自動販売機などに貼られている「熟女のお手伝いをする男性募集」といった広告に実際に申し込んでみたらどうなるのかを調査。ゲストには詐欺・悪徳商法ジャーナリストの多田文明氏や「裏モノJAPAN」編集部の仙頭正教氏、番組新メンバーのサーシャを招いた。
インターネット上では出会い系サイトに関するさまざまな情報が行き交っており、なかでも「出会い系詐欺告発サイト」では、警察や消費者センターへの情報提供や、被害者救済の手伝い、有料サイト紹介などをしているとのこと。そのなかでは「美熟女サポート」の注意喚起もしているという。
番組ではサイト「鬼島出会い系口コミの鬼!」の管理人の鬼島氏にインタビューを敢行。鬼島氏によれば、美熟女サポートは30年前からあるという話もあり、ウェブ版については2015年ぐらいから出てきたと説明した。
被害者の数は多く、鬼島氏のもとにも被害報告が届いているそう。ほとんどが3~5万円の被害で済んでいるものの、なかには別の交際クラブを紹介されて50万円、100万円を払ってしまった人も。最高の被害額は1000万円にものぼるという。
ネット上には「美熟女サポート」と同様のサービスが多数あり、鬼島氏の調べでは会社名は59個、回線数は122回線が確認されているそう。スタッフの「同じ組織なのか?」という質問には「絶対同じです」と言い切り、理由について「(運営しているサイトの)サーバーが同じだから」と説明。ポスターのデザインからも、同一のデザイナーだと推測できると語った。
鬼島氏は「普通この手の業者は足がつかないように海外のサーバーを使うが、こいつらは堂々と国内のサーバーを使っている。つまり捕まえられるものなら捕まえてみろってこと」と業者の心理を推察。
日本にはいわゆる「サクラ」を規制する法律がなく、鬼島氏は「(美熟女サポートのビジネスは)現状日本の法律に違反していない、逮捕のしようがないというのが現実」と、巧妙な手口であることを解説した。
こうした理由から警察や消費者センターに駆け込んでもしても追い返されてしまうという実情があり、鬼島氏は「なので、こうやって(情報を公開して)叩くしかない」とコメント。最後に「甘い話はない」「男性目線のものは全部詐欺」と注意喚起して締めくくった。
インタビューのVTRが終わったあと、多田氏は過去に出会い系サイト業者で逮捕された事例はあると発言。「消費者センターとかに言えば、今は消費者庁まであがる。(被害者数が)ものすごい数になれば行政が動く」と、被害者は声を上げてほしいと呼びかけていた。