今年俳優デビュー14年目を迎える磯村勇斗(29)。2022年は映画初主演や映画祭のアンバサダー就任、さらにカンヌ国際映画祭にも初参加するなど、目覚ましい活躍が続いている。ABEMAエンタメは磯村に独自インタビューを実施。磯村が俳優として描く未来や日頃から心掛けていることについて明かした。
【映像】磯村勇斗、苦手なモノや人に対してのアプローチ法を明かす
磯村の俳優の原点となった場所は出身地である静岡県沼津市。2009年、当時高校生の時に地元の劇団に入団し演技の基礎を学んだ。2014年にドラマデビューをはたし、翌年には菅田将暉や佐藤健ら、多くの人気俳優を輩出してきた仮面ライダーシリーズに出演した。
その後、2017年に放送された有村架純主演のNHK朝ドラ『ひよっこ』や2021年に公開された北村匠海主演の『東京リベンジャーズ』など話題作に出演。
また“カメレオン俳優”と呼ばれるほどの演技力が高く評価され2022年3月に開催された日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。
ーー日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した時に「ようやくスタートラインに立った」と仰っていますが目指すゴールは?
「ゴールがないのが僕らの仕事だと思うんですよね。もし何かの機会でアカデミー賞に登壇した場合ようやくスタートラインに立てましたって毎回言うと思います。毎回初心に戻って見えないゴールというか形のないゴールを目指していくというのが、僕たちの仕事な気がするので」
磯村は今年6月に公開された、倍賞千恵子主演の映画『PLAN 75』に出演。この作品が世界3大映画祭の1つであるカンヌ国際映画祭に出品され早川千絵監督が新人監督賞で特別表彰された。磯村も授賞式に参加し、初めてカンヌのレッドカーペットを歩いた。
ーー周りの目が変わったとかありますか?
「自分的にもいい経験をさせてもらったなっていうのとやっぱり監督の早川監督がすごいので僕がカンヌに出席できたのは早川監督のおかげなのですごく感謝していますね」
7月に公開された映画『ビリーバーズ』で、磯村は映画初主演。とある孤島を舞台に宗教集団に所属する3人が、本能をむき出しにする様子を描いた作品だ。
ーー『ビリーバーズ』で初めての映画の主演という事ですが、いかがでしたか?
「僕は主演だろうが脇だろうが、あまり線を引いていないので別に主演にこだわっているとか初主演だ、やったーとかという感じではなかったですね。板の場(カメラの前)に着いてしまえば みんな同じなので 特に何かというのはないですけど、それ以外で撮影のしやすさというか、そういうところは気にしたいなと思ったんで、その環境というか労働環境じゃないですけど。ケアできるところはケアしていきたいなっていう気持ちはありましたね 座長というか主演として」
9月11日で30歳になる磯村。俳優としてキャリアを積み重ねていく中で、理想とする俳優像を語った。
ーー20代をふりかえっていかがでしたか?
「ここまでこられたのも本当いろいろな周りの人の手助けだったりサポートがあってのことだと思うので人に恵まれた20代だったのではないかなとは思いますね」
ーー30代になってやりたいことは?
「何か別に20、30変わらないだろうという風に思って、そこにラインをつくっていないので、何か30歳になってやりたいことがありますかって言われてもあんまり僕は関係ないというか、20代の延長線上みたいな感じの捉え方なのであんまり考えていないですね」
ーーどうなりたいとかそういうのもないですか?
「いい年の取り方はもちろんしたいので、どうですかね、渋めにいきたいですけどね。渋い人になりたいなと思いますけどね。役者として渋いお茶で茶柱立つようなそんな役者になれたらと思います」
最後に磯村がABEMAエンタメに届いたファンからの質問に答えた。
ーー苦手なモノや人に対してどうアプローチしますか?
「難しいですね。でもやらざるを得ない時もあったりするので苦手だとしてもそれでこう役とかに向かっていく中でいいところが見えてきたら自然と好きになることもあるんで。だから何だろうな、苦手意識って結局自分の中で作り込んでいるものだと思うんで、まずは苦手だと思っても嫌いだと思っても何か取り組んでみるとか、苦手な人がいてもまず1回話してみる。何かこの人かわいいなとかこの人面白いなとか、これは楽しいなってちょっとでも思えたら、たぶんそれは苦手じゃないと思うんですよね。そこを広げてあげるみたいな感じじゃないですかね」
(『ABEMA NEWS』より)
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