「コロナ禍の今にも通ずる話」徴兵逃れをしようとした結果“死の村”へ…昭和初期の伝染病クラスター事件とは
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 3日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、昭和の迷信から起きた悲劇の出来事を紹介した。

【動画】昭和の悲惨な事件とコロナ禍の共通点(41分頃~)

 この日は「昭和ってこんなにヤバかったっけSP」と題して、ゲストに明治から昭和の怪奇事件や珍事件を研究しているライターの穂積昭雪氏を招き、過去に起きたいまでは考えられないような出来事を追っていった。

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 穂積氏はまだ戦時中でもある昭和初期に起きた、徴兵されたくない人々の思いが招いた事件として「死んだ兵隊のふんどしから天然痘が流行り村が全滅」と題した記事を紹介。記事には「あきれた迷信で天然痘伝播 徴兵逃れのまじなひ」といった言葉が書かれていた。

 昭和9年の1月に、小さな村で天然痘が流行。医者2名を含む17名が天然痘に感染し、ほかの村の医者も助けに行くことができなくなり、村は「死の村」になるしかない状況に置かれてしまったという。

 このクラスター発生の原因については、徴兵制によって若い男性を連れていかれたくないと考えたある家庭が「戦争で死んだ人間のふんどしをタンスに入れておくと、その怨念で徴兵を免れる」という迷信を信じ、実行してしまったことだったそう。

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 どこかからもらってきたという死亡した兵隊が使用していたふんどしをタンスに入れたところ、その兵隊が死亡した原因が天然痘だったことから菌が増殖してしまい悲劇に繋がったという。

 竹山が「その村は全滅した?」と問いかけると、穂積氏は「全滅した。これが大流行して大変なことになった」と説明。当時は天然痘は治る病気ではなかったため、村ごと隔離されたような状態になったのではないかと推察した。

 穂積氏は「ちょっと近いような経験はみなさんにもあるような気もする」と、コロナ禍で迷信や噂を鵜呑みにしてしまう人もいるとして「昭和だけの話に限らず、今にも通ずる話」だと語った。

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