クールな天才、セガサミーフェニックスの茅森早香(最高位戦)は、Mリーグ4年目のシーズン、ちょっとした“サービス”で表情豊かになった。「今年も出るかもしれないですね」と微笑むと、実況者からも「口角が上がっている!」と伝えられ、中継しているABEMAのコメント欄には「ω」の文字が並ぶことも多い。天才肌、感覚派の茅森は、5年目を迎えるシーズンも、さりげないところでファンサービスを散りばめるつもりのようだ。
-今期も開幕が近づいて来ました。例年との違いなどはありますか。
特にないですね。シーズンに入ってみないと、という感じです。打ってみてという感じですし、そういう性格なんだと思います。
-昨年は惜しくも準優勝でした。ご自身で振り返るといかがですか。
デカトップを狙った打ち方をしていて、それでレギュラーシーズンでは250ぐらい(+251.1)勝てました。セミファイナルやファイナルはポイント状況が変わってくるので、それに合わせて打つという感じでした。
-高打点が連発した結果が出たというのはご自身の想像以上でしたか。
想像以上でしたね。ツイていたのと、うまく打てたのと両方あるとは思います。打ち方を変えたのは自分に合っていたのかなと思います。スタイルを変えるのは全然大変ではないです。ちょこちょこ変えてはいるので。
-今期から新しい選手が3人、入ってきました。
みんなよくしゃべるという印象です(笑)。普段でも解説でもよくしゃべる人たちだなと。渋川難波さんは何でもやるバランス型のイメージですね。少し攻撃寄りかなという感じ。みんな攻撃寄りだと思います。3人とも自分が特に得意そう、不得意そうというのはないですね。
-昨期は東城りおさんが加わり新メンバーになり、また監督も変わりました。雰囲気はどうでしたか。
明るいですね。監督が変わりましたが本当に明るい感じです。監督は待ち牌をイメージして(控室で)踊っています(笑)「やってんな」と思ってみていますが、アガった時は盛り上がりますよ。
-打ち方やテーマは毎年変えた方が、ご自身の楽しみも増えますか。
前がよかったのでそのまま行こうかなと。対戦する人が変わると麻雀も変わっていくので、当たった時に変えてみようかなとか、1回ごとに変えていきます。Mリーグのルールは特殊なので、そこで打ってみてどうかなという感じです。
-試合中、相手の捨て牌を映像として覚えるそうですが、Mリーグでも同じですか。
捨て牌もそうですし、人の動きで見ていますね。あまり人に理解されないです(笑)。点数計算も表で覚えているので。どうやったら簡単に覚えますかと聞かれますが「私の覚え方は無理なんだろうな」と。映像で覚えていればインタビューで何を聞かれてもすぐに答えられます。印象があれば映像を覚えています。
-昨年は「一日一跳」という標語があったが、そこは今年も変わりませんか。
ファンの方もそれで覚えてくれたので、そういうのはちょっと意識したいなと思います。
-昨年は例年以上に試合中、感情豊かに打つ場面も見られました。
それは意図的にやったのもあると思います。YouTubeで「こういう顔をして」というのを言われたこともあって、それに応えた感じです。あまり考えてはいないですが、今年も出すかもしれないですね。怒っているのが好きな人もいるんで。「怒られたい」みたいな(笑)。
-口角が上がっている(ω)時は調子がいいんですか。
特に意識はないですが、周りに言われて気付いたんですよね。ニコ生に出た時に「上がってるな」って(笑)。
-最後に個人の目標やチームとしての戦い方をお願いします。
個人的な目標としては、前回+250ぐらい勝って、その前は+200ちょっとだったので、今回は+300以上は勝ちたいです。だんだん上がっていく感じで。(チーム優勝のために)セミファイナルとファイナルの成績をもっと上げたいなというのもあります。そのためにはレギュラーシーズンでできるだけ勝って、またファイナルに行きたいと思います。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)