ABEMAは世界初となる将棋に特化した4Kタッチパネル「デジタル大盤システム」を導入することを9月30日、発表した。
ABEMAの「SHOGI AI」は、将棋対局をAIにより自動で形勢判断するシステムでリリースから約2年が経過。業界で初めて対局の形勢を勝率で表示し、グラフに即座に反映することで、初めて対局を見た人にもわかりやすく、スポーツを見るかのような臨場感を持って伝えることに成功、現代の将棋番組には欠かせない存在になってきた。
この「SHOGI AI」で培ったノウハウを元に、4Kタッチパネル「デジタル大盤システム」は「アナログの操作感にデジタルの良さを融合」をコンセプトとし、従来の大盤解説をよりわかりやすく伝えるものだ。
本システムの最大の特徴は、「4Kタッチパネルによる大盤操作」、「5対局同時処理」。慣れ親しんだアナログ大盤を4Kモニターに表示、タッチパネル操作を可能にしたことで、操作する人が通常の大盤と違和感がない設計となっている。さらに「5対局同時処理」をすることで、通常アナログ大盤では、同時対局の際に対局ごとに駒の配置を変えなくてはならないところを、ボタン一つで自動的に局面表示することができる。
また、解説している局面で進行があった場合や別の対局で局面が進行している場合、操作側にリアルタイムに進行状況を伝える「局面状況表示機能」や「現局面表示ボタン」も搭載。常に最新の情報を表示することが可能だ。他にも、ボタン一つで盤を反転させ後手側から表示する「盤反転機能」や、聞き手がボタン一つで盤面を進めたり、本譜からの分岐解説においても現局面まで戻ることが可能な「1手進む戻るボタン」、同時に「棋譜表示」として指し手、時間が表示されるなど、視聴者がわかりやすく楽しめる機能が多数搭載されている。