【プレミアリーグ】リヴァプール3-3ブライトン(日本時間10月1日/アンフィールド)
世界レベルの超絶連携からのスーパーゴールだった。昨季得点王、モハメド・サラーの超絶トラップ&パスを、ブラジル代表・フィルミーノがフィニッシュと思いきや、オフサイド判定。VARの結果を待つ間、オフサイド判定を下した審判が、何とも言えない表情でドキドキしながら判定を待つ様子をカメラが捉えていた。
今季は開幕6試合で2勝3分1敗と中位に停滞し、“弱体化”とまでささやかれていたが、世界指折りのビッククラブの一つ、リヴァプールの名は伊達ではなかった。彼らが誇る攻撃的フォーメーション「4-3-3」のフィニッシュワークを司る3トップのうちの2人、モハメド・サラーとフィルミーノがまさにワールドクラスの連携からゴールを奪ってみせたのだ。
32分、ブライトンを相手に2点ビハインドを負ったリヴァプールは、中央から相手を崩しにかかる。すると、味方の浮き球パスに抜け出したのがサラーだった。ドンピシャで背後を奪ってボックス内に侵入すると、GKが正面から迫る動きを見極め、左足ダイレクトで右へ。相手が触れない絶妙なタッチのボールに右から反応したのがフィルミーノ。全速力で走り込んでくると、ABEMAの解説・林陵平氏が「スライディングに対して冷静にボールを浮かせられる技術ですね」と称賛する正確無比なシュートを突き刺した。
しかし、このゴールに副審がオフサイドの判定。サラーの抜け出しが守備ラインを出ていたようだ。リヴァプールの歓喜は中断し、ゴールの行方はVAR判定へと持ち込まれた。
その際、現地映像に映し出されたのは副審のデレク・イートンさん。自身がフラッグを上げた場面が、正しかったのか、それともゴールなのか……。そんな心の内が見えるような佇まい。ドキドキ。選手やスタンドのファンと同様、イートンさんの表情はこわばっていた。
ABEMAの視聴者も「オンだろ」「オフだろ」「どこがオフサイドだよ」「足的にはセーフ」「角度的にオンのような」「微妙…」と思い思いのリアクション。そしてしばらくの後、結果が出た。ゴールだ。ピッチには再び歓喜の声が響いていた。
ゴールが認められたことで、サラー&フィルミーノのスーパープレーが幻とならなかったこともポジティブだ。さらにリヴァプールは、54分にもフィルミーノが圧巻のテクニックから同点弾を奪い、63分にはオウンゴールで逆転。83分に、日本代表・三笘薫のお膳立てからブライトンに追いつかれたものの、リヴァプールの強さとスター性が際立っていた。
(ABEMA/プレミアリーグ)