「TSUTAYA」などを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブが展開するポイントサービス「Tポイント」と、クレジットカード大手・三井住友カードの「Vポイント」が、“ポイント事業の統合”に向け準備を進めている。Tポイントの運営会社に三井住友フィナンシャルグループが4割を出資し、2024年の春に新しいブランドを立ち上げる方針だ。
各社しのぎを削って、激しい競争を繰り広げている「ポイント市場」。そんな中、TポイントとVポイントの統合はどのような影響をもたらすのだろうか。“ポイ活の達人“で、ポイント交換サービス「ポイ探」運営者の菊地崇仁氏は「知名度の高いTポイントと提携することで、Vポイント側は知名度と、貯めたポイントをすぐお店で使えるという利便性を手に入れることができる。Tポイント側は、貯まりやすいVポイントをどんどん発行してもらって、Tポイント加盟店に送客する。そうすると今の状況を打開することができる」と話した。
Tポイントは、他の大手ポイントサービスと比べると苦境に立たされていると見られていた。
「これはどっちの強みをというよりは、双方の“弱みを解消する提携”かなと思う。(Tポイントは)原資(資金源)がない、加盟店の原資しかないのが弱いところ。その弱みがずっと続いてきた」
顧客に還元するポイントの原資の確保に難のある「Tポイント」と、知名度に欠ける「Vポイント」が互いの弱点を補い合って巻き返しを図る。予想されるのは“ポイント付与合戦”の激化だ。
「そうなっていくと、今まで以上に消費者はお得になる。ポイントを貯めるにはいろいろな技がある。でも、全部に手を出すと大変になってしまうので、楽しめる分で楽しむのが“ポイ活の極意”だと思う。プラスアルファでリターンをもらうのがポイントなので『取り忘れた!』と考えず、楽しむぐらいで良い」
(『ABEMAヒルズ』より)
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