“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも
番組をみる »

 連日のように湧いて生まれる、“バズりツイート”。中でも話題に上がりやすいのが、自分に起きた不幸な体験の発信だ。

【映像】サレ妻に22歳限界社畜女、なぜ“不幸”を発信するのか

 「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものだが、一方で聞くことが嫌だというケースも。渋谷の若者に聞いてみると、「『最近どう?』って聞かれて、『今日も残業で今帰ってきた』って話をすると、『この時間に帰れてるからまだいいじゃん。私なんて先月残業時間何十時間で~』みたいな。面倒くさいなと思う」「『自分が悲劇のヒロインだよ』的なストーリーはたまに見たりする。会った時にその話に触れてほしいんだろうなって思うから、距離を取りたくなる」といった声があがる。

 時に相手との距離を生んでしまうことも不幸話。それでもなぜ彼らは発信するのか。夫に70人の不倫相手がいたという衝撃の体験を発信するサレ妻egoさんと、ブラック企業から夜逃げした体験を発信してバズった“22歳限界社畜女”ことめんたい子さん。20日の『ABEMA Prime』では、2人と専門家とともに不幸体験を発信する意味を考えた。

■“サレ妻”発信でフォロワー数が夫と逆転 「『これを読んで』と言うことで説明を避けられる」

 “サレ妻”の不幸体験を発信するegoさん。「去年、夫の携帯をたまたま見たところ、『裏垢男子』と名乗って、性行為をしてくれる相手を探していた。Twitterのフォロワーが1万人ぐらいいて、70人以上と性行為をして、その動画を配信していたことがわかった。今は離婚に向けて協議中だ」と明かす。

“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも

 発信するようになったのは、離婚する意思が固まり、前向きになれるようになった頃。「かなり衝撃的で、自分1人の心の中にとどめておくのが重かった。お焚き上げみたいな気持ちで、ちょっと手放したいなというところから発信し始めた」という。

 ネット上では、「励みになった。自分もがんばります」というサレ妻当事者からの声のほか、「壮絶すぎておもしろい」という反響が多いそうで、フォロワーは夫の1万人を越えて2万人になっているという。

“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも

 今発信しているのは、自分のためなのか、それとも人のためなのか。「私の場合はまだ半々だ。弁護士やいろいろな方に繰り返し説明しないといけないこともあって、『読んでください』というほうが早いというのも実はある。説明が避けられているのは、ちょっと救われている面もある」

 今後も続けていくのか。「まだ離婚ができていない状況なので、とりあえずまず離婚を、円満とは言わずとも納得のいく形でするところを着地点にしたいと思っている。それまでは続けたい」と答えた。

■ブラック企業からの“夜逃げ”を発信「今は誰かのためにという思い」

 “22歳限界社畜女”のめんたい子さん。発信を始めた経緯について、「いわゆる労働基準法違反のブラック企業に勤めていた。精神科で双極性障害の診断が下りても仕事を辞めさせてもらえず、『夜逃げするしかない』と思って、実際に会社を退職した経験をTikTokで配信している」と明かす。

“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも

 発信した当初はバズるとは思っていなく、自分の記録用に残そうと思っていたそうだ。反響については、「想像していたよりもかなりきてしまった。同時に、参考になるご意見をたくさんいただけたので、当時はすごく役に立ったし、夜逃げも知識面で助けていただいた。東京にスーツケース1つで飛び込んで、欲しいものリストから生活の支援物資や食料などを送ってくださるフォロワーさんもいて、すごく助けられた」と振り返る。

 今発信しているのは、自分のためなのか、それとも人のためなのか。「最初は自分のためだった。だんだんフォロワーが増えてくると、同じような境遇の方からの相談や、『すごく助けになった』『きっかけになった』と。今は誰かのために発信したいと思うようになった」。

“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも

 時折厳しいコメントも届くそうだが、これからも続けていくのか。「厳しいことでも、それもまた参考になることがあるし、応援してくれる声が上回っていたので精神的にはそんなにダメージはなかった。これからも続けていきたいと思っている」と答えた。

■“不幸の発信”、メンタル面へのリスクは?

“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも

 不幸体験を発信する心理について、心理カウンセラー・メンタルトレーナーの笹氣健治氏は「前提として、人の行いは常に自分にとって何かしらのメリットがある。それがプラスに働くのか、マイナスを減らすのかは様々だが、egoさんは抱えきれなかった心の癒しを求めていたり、めんたい子さんは記録することで何か得るものがあったのではないか」との見方を示す。

 では、リスクはあるのか。ツール上の問題として、「完全に匿名であればいいが、いわゆるデジタルタトゥーになって、将来自分が何かをする時に足を引っ張るようなリスクはあるのではないか」と説明。

“サレ妻”に22歳でブラック企業からの“夜逃げ” 不幸体験をなぜSNSで発信? 「救われた」一方でメンタル面へのリスクも

 一方、本人のメンタル面については、「癒されたいとか、怒りをこらえきれなくて八つ当たりするといった行為に近い心理で、発散することで短期的には気分が解消されるメリットがあると思う。カウンセリングで大事なのが、発散した後にうまく自分だけで処理すること。発散しっぱなしだとそれをただ追体験するだけで、長期的に見ると嫌な気持ちが蓄積していくというリスクがある」とした。(『ABEMA Prime』より)

“夫から3年無視”家庭内別居のリアル
“夫から3年無視”家庭内別居のリアル
妊娠と出産で支配下に “多産DV”被害女性の思い
妊娠と出産で支配下に “多産DV”被害女性の思い
【映像】筋トレに沼る人「やめられない…」転職に離婚…失ったもの&病気リスク