イベントや仮想店舗、内定式までさまざまな用途で活用され始めている“メタバース”。そのメタバース空間を利用し、専門的な技術を学ぶことができる学校が来年4月に開校する。
「来年4月開校になるメタバース上での“MEキャンパス”という学校の授業を今開始しております」
こう話すのは株式会社MetaLabの北祐一取締役。特徴は、バーチャル空間で好きなアバターを通して、仲間と共に学校生活を過ごせるという点だ。
「まず我々が最初に考えたのが、全日制に馴染めていない生徒たちの選択肢の一つになれればいいなと。また将来、メタバース上での仕事というのは今後増えていくと考えていて、メタバース関連の仕事で活躍していくようなクリエーターやエンジニアの方たち向けのカリキュラムにもなっている。外見・見た目・年齢・性別とかを気にせず自分らしく学べるというのは一つ特徴。そういうところで共感できる生徒が増えればなと」
動画教材などを通して、好きな時間に自分のペースでメタバースに関する実践スキルを学ぶほか、同じ専攻で学ぶ仲間と協力する課題制作も。提携する通信制高校に同時入学することで、高卒資格の取得も可能になる。大学進学などの可能性も視野に入れながら、普通の高校では学べない技術を取得することができるのだ。
「カリキュラムの中にバッジのシステムや、クエストのシステムみたいなものを用意している。特定の習熟度や課題をクリアしていくことに、バッジなどを付与していき、ゲーム感覚で学べるというころもカリキュラムのなかに用意しているので、楽しんで学びの時間を自分のなかでやっていけるところは一つ工夫しているところ」
アメリカ・マッキンゼーアンドカンパニーは、2030年にメタバース市場は5兆ドル(約730兆円)規模まで成長する可能性があると今年発表したレポートで報告。
メタバース構築や運営に携わるクリエイターやエンジニアの需要は高まると見込まれ、MEキャンパスでは社会人でも学べるコースを用意している。
「将来をみていく中で、より社会で活躍していくためのスキルを身に着けやすい環境という選択肢の一つを提供したいと考えている。我々としてはいくつかある教育の選択肢のなかの一つと捉えていただけると嬉しい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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