執拗なカーフ地獄で足が止まり、1ラウンド残り1分には強烈なカーフで足が“ぐにゃり”。思わず体を一回転させるほどのダメージ。しかし、2ラウンド“わずか10秒”ですべてを跳ね返す電光石火の反撃で相手を完全KO。「打撃に自信」を有言実行したその破壊力に視聴者から「殺傷能力がすごい」と驚きの声が上がった。
10月30日に開催された格闘イベント「EXFIGHT-6」で、牧野滉風(柔術&MMAアカデミーG-Face)と菊西拓馬(URUSHI DOJO)が対戦。2ラウンド中盤にカーフを効かされて劣勢だった牧野がカーフキックをきっかけに右、左フック、パウンドとまとめて圧巻の逆転勝利を収めた。
LDH発の若手登竜門イベントとしてプロアマ混合で開催されたイベントも今回が6回目。
極真空手と柔術がベースのトータルファイターである菊西はこの日がプロデビュー戦。対戦相手の牧野は「格闘代理戦争」にエントリーされ「北九州の暴れ馬」の異名で知られる喧嘩屋。THE OUTSIDERからアマ修斗、パンクラスまで実戦経験が豊富で、ともにルーツは極真空手といった共通点がある一戦だ。
1ラウンド、菊西が強いカーフを効かせ、牧野が顔をしかめる序盤。ケージ際での攻防でもねちっこくカーフ狙い、ブレイク後も菊西が、足を使いながら牧野の打撃を封じ遠距離からカーフを徹底してラウンドを終える。
2ラウンド、牧野もカーフを返して反撃に出るが、菊西の強いふくらはぎへの一撃で動きが鈍り、ケージを背にする場面も。菊西陣営から「カーフ効いてるぞ」と更に攻勢をかけろという指示が出るとABEMAの視聴者も「これ試合後に歩けないな…」と心配の声。
しかしここまで棒立ちで足が止まったかのように見えていた牧野が、わずか10秒、圧巻の逆転KO劇を演じる。
菊西がサークリングしながらパンチの連打で前に出ると、カウンターの右をテンプルに合わせ、さらにプレッシャーをかけ、後退する相手にお返しのカーフキック。バランスを崩した菊西に、左右のフックを振り抜いてダウンを奪うと、すかさずパウンドの連打。その様子にレフェリーが割って入ってストップをかけた。
2ラウンド中盤までほぼ菊西のペースのなか、わずか10秒で怒涛の大逆転劇をみせた牧野。「打撃に自信がある」という言葉どおりの有言実行のラッシュに「殺傷能力がすごい」「これは大逆転」と驚きの声。
一方、極真仕込みのカーフで対戦相手を追い込んだ菊西は、実績ある相手に善戦するもほろ苦いプロデビュー戦。視聴者からも「カーフで余裕勝ちできると思った矢先に…」「カーフで倒しておけば良かったのにな」と、あと一歩で勝利を逃したことを惜しむ声が多数寄せられた。
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