新型コロナウイルスの流行開始から約2年半、10月に入って全国旅行支援がスタートし、入国者数の条件撤廃など、水際対策も緩和された。一方でインフルエンザとの同時流行も懸念されている。10月29日のABEMA『NewsBAR橋下』では、お笑いタレントのほんこんと橋下徹氏が岸田政権のコロナ対策をめぐって議論した。
【映像】橋下徹×ほんこん 岸田政権に喝! 勝手に通信簿/橋下ウォッチャー恒例のダメ出しも
5段階での評価を求められ、「1」と答えたほんこんは、「2類なのに何で規制緩和をしているのか。バランスがめちゃくちゃやん。2類はすごいことで、防護服を着て生活をしなきゃいけないのに、海外に行ったらマスクを外す。陽性者の数じゃなくて、重症者をカウントした方がいいと思うし、そういうことも変えへん。対策をしないで、“じっとしている”ことが対策なのかなと思う。みんな1だと思ってると思うし、これ以上の点をつける人間がわからへん(笑)」と指摘する。
一方、「3」の橋下氏は「コロナ対策は何もやらなくていい。というのは、コロナの特質が変わったから今こういう状況になっているだけで、岸田政権は良くも悪くも何もない。悪いということをあえて言わなくてもいいのではないか」と説明。
ほんこんは「変わってないならなぜ2類のままなのか。そんな国が海外に日本人を出したらいけない」「なぜ5類にしないのか?」と疑問をぶつける。
橋下氏は「厳密に言うと、2類ではなくて、2類相当なんですよ。検査もやらなくなっているし、全員が指定病院に入院ではない。次の8波、9波を考えた時に、経口薬がないから5類にすると行政が対応できなくなる。確かに、潔く“5類にしてしまえ”という国柄だったらそれでいいけど、やはり不安に感じている人がいる。これが2類だったからかどうかはわからないが、日本の医療環境でしっかりサポートをしていたからというのも事実だと思う」と回答。
さらに、ほんこんは「(橋下さんは)大阪のトップをやっていたから、仮に今リーダーでこんな状況だったらどうする?」と追及する。
橋下氏は「菅政権になる前から、僕は『医療機関に対して命令を出すべき』と言っていたけど、医療界からものすごく反発を食らった。今までは2~3割くらいの病院しか診ていない状況だったのを、地域医療で全部診てもらい、オンライン診療もやってもらうべきだと。大病院や中堅病院のベッドが空いていない時には、行政が『病床を空けろ』と指示を出す。そういう体制をしっかり作るだけで十分だと思う」と答えた。
その上で、「3」の評価をした理由について、「感染症法の改正案は出しているんですよ。これは菅さんの時くらいから議論が始まったもので、岸田さんだけの手柄ではない。不十分ではあるが、大病院や専門病院には義務を課している。以前よりは前進、ということも含めて3」と付け加えた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)