将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する第35期竜王戦七番勝負第4局は11月8日、京都府福知山市の「福知山城 天守閣」で行われ、広瀬八段が66手目を封じて指し掛けとした。あす9日午前9時頃に封じ手が開封され、対局が再開される。
初防衛を目指す藤井竜王に、4期ぶりの奪還を狙う広瀬八段が挑戦するシリーズ。これまでに藤井竜王が2勝、広瀬八段が1勝を挙げ、第4局「福知山城」に戦いの舞台を移した。本局は、藤井竜王の先手番で「角換わり腰掛け銀」の戦型に。比較的早いペースで進行し、藤井竜王の選択で前例を離れた。
難解な中盤戦とあり、昼食休憩明けからは互いに長考合戦に。指し掛け時点では、ABEMAの「SHOGI AI」はほぼ互角を表示している。藤井竜王のペースと見られているが、解説を務めた高見泰地七段(29)は、「広瀬八段が焦らされる展開。一瞬まだ自玉は大丈夫なので、激しいパンチを入れられれば後手にチャンスが来るかも」とコメントしていた。
午後6時、立会人の小林健二九段(65)が封じ手の定刻を告げると、手番の広瀬八段はすぐに「封じます」と返答。あす対局2日目で、藤井竜王はリードを拡大させることができるか、広瀬八段はどこから反撃に出るか、ますます目の離せない戦いが繰り広げられることは間違いない。
2日目の対局は、9日午前9時頃から再開される。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太竜王 4時間13分(消費3時間47分)
広瀬章人八段 4時間50分(消費3時間10分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)