11日、外国為替市場で円高が進み一時、1ドル=138円台をつけた。この値動きをどう見たらいいのか。
【映像】ひろゆき氏「またお小遣いのチャンス」(ツイート画像)※05:38ごろ〜
ニュース番組「ABEMA Prime」に出演した、元日経新聞記者で経済ジャーナリストの後藤達也氏は「きっかけは1日ほど前に発表された、アメリカのインフレ指標だ」と話す。
「今までインフレがきつかったが、ピークアウトするのでは?という声が出てきた。そうなると、アメリカの中央銀行が値上げをする必要性が薄まっていく。今までは日本とアメリカの金利差が開いていたから、円安ドル高が進んでいた。その流れが変わるのではないか」
わずか1日にして7円ほど上昇した円相場に、ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏も「日米の経済構造が大きく変わっているわけではない。時間の問題で、またジワジワと円安の方向にいくのではないか」と指摘。後藤氏は「基本はひろゆきさんの考えに近い。戻ったといっても、年初のように110円、120円に戻るわけではない。イメージとしては135〜145円くらいをうろうろしながら落ち着きどころを探る感じだ」と述べた。
円安傾向だが、天井が見え、一気に跳ね上がることはなくなったということなのだろうか。
後藤氏は「基本的にはそうだと思う。ただ、2年、3年、5年と考えたとき、やはり日本経済の弱さがある。日本人もずっと円資産だけを持っていていいのか、不安になってくる人は多いと思う」とした上で「長いトレンドとしての“円安リスク”は意識しておいた方がいい。円の銀行預金だけを持っている人は多少、通貨を分散させることが大事だ。逆にいうと、円高になったタイミングで、海外に資産を増やしておくのは、2〜3週間前の安い値段でドルを買えることになるからチャンスかもしれない」と説明。
今後の相場についてツイートをしていたひろゆき氏は「アメリカの中間選挙の結果がまだ出ていない。予想外のことが重なると、また一段と『アメリカやばい』となるかもしれない」とコメント。「今でも日本の銀行に外貨預金すると、ドルが1年で定期預金4%もつく。一時的な上下はあるが、基本的に『円で入れているよりドルがいいよね』は変わらない」と答えた。(「ABEMA Prime」より)
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