AmebaとDonobanが運営するMAMADÉオフィシャルブログでは「心のまま、あなたのままで」というブランドのコンセプト通り、妊娠・育児中のママが自分らしく前向きに心豊かに過ごせるようさまざまなコンテンツを提供しております。
本企画はAmebaNews×MAMADÉの共同企画として、2015年に一般男性と結婚し、2020年に第1子を出産、今年10月27日に第2子となる女の子を出産したお笑いコンビ・ニッチェの江上敬子さんにお話を伺い「不妊治療編」「第1子妊娠出産編」「第2子妊娠編」の3部作でお届けします。
前回は不妊治療のヒストリーやコロナ禍での妊娠、出産エピソードをご紹介しましたが、今回は、第2子妊娠中の「まるで生き地獄だった」というつわりエピソードや、子育てをする上で大切にされている夫婦の価値観について伺いました。
■まるで生き地獄!第2子の方が数倍重かったつわり
ーー第1子と第2子の妊娠で、体調の違いはありましたか?
第1子の妊娠ではつわりが軽かったので、余裕をぶっこいてたんです。「2人目の方がつわりは軽い」という都市伝説的な噂も聞いていたし。ところがどっこい、2人目のときの方が何倍も重くて。毎日のように泣いて、人生でもっともつらい地獄のような数か月でした。
ーーどのような状態だったのでしょうか?
朝起きてから寝るまで、どの瞬間もずっと気持ち悪いんです。なんにも食べたくないし、食べ物をみると吐いちゃうしで、5キロくらい痩せました。
でも食べないと、もっと気持ち悪いんですよ。食べづわりの吐きづわりみたいな。お腹が減ってくるとまた気持ち悪くなって、でも食べたら吐いちゃう……そんなワケのわからないサイクルになっていました。
寝ているときは苦しみから解放されると思いきや、夜中に気持ち悪くて目が覚めちゃって。「睡眠まで奪うのか」と、つらくてトイレでシクシク泣いていましたね。相方や仕事関係者の方々にも「今回のつわりは長いねぇ~」って気にかけてもらっていました。
■“つわり中は、なぜか「いなり寿司」だけ食べられました(笑)”
ーーつわり中に「これだけは食べられる」みたいなものはありましたか?
なぜか「いなり寿司」だけが喉を通ってくれました(笑)。ちなみに第1子のつわりでは「のり弁当」だったので、どっちもお米系ですね。フルーツやゼリーとかは全然ダメなのに、なぜか「いなり寿司ならイケそう!」って頭に浮かぶんです。
そんな私を見て、夫がよくいなり寿司を買ってきてくれました。座って食べるのがキツかったので、人間じゃないみたいに床にはいつくばって、一個ずつ時間をかけて食べていましたね(笑)。
ーーつわり期間はどのくらい続きましたか?
たぶん3か月くらいだと思うんですけど、これが曖昧なんです。というのも、つわりが終わりかけの時期に、新型コロナウイルスにかかってしまって。つわりかコロナか、どっちのせいで具合が悪いのかあやふやなまま、気付いたら終わっていました。
■出血とコロナ疾患が重なった壮絶な数日間
あるとき大量出血してしまったんです。症状をネット検索したら「流産」としか出てこず……。夫に電話したら「救急車を呼べ」と血相を変えて帰ってきました。とにかく自分を守って傷つかないために、ネットでいろいろ検索して、冷静になろうと必死でしたね。「こういう場合は今すぐ病院に行っても同じみたいだから、明日の朝一で行くわ」と夫に伝えました。
ーーそんなことが……落ち着いて判断されていてすごいです。
そのくらい「もう無理かもしれない」って思ったんです。
結局、一睡もできず具合が悪いまま、翌朝病院に行きました。そしたら赤ちゃんは無事とのことで、ホッとして大泣きしました。お医者さんからは、私は胎盤が下がり気味の「前置胎盤」で、たまった血が一気に出てしまったんじゃないかと言われました。
その後、寝不足でヘロヘロで帰宅して、2時間ほど昼寝をして、起きたらなんと高熱が!PCR検査を受けるとコロナ陽性で、そのままバタバタと家庭内隔離になりました。
ーーまさに怒涛ですね……。家庭内隔離中はどのような生活を送られていたのでしょうか?
コロナ疾患した妊婦向けのサービスの一環で、毎朝9時ごろに看護師さんから「体調はどうですか?」「不安はないですか?」とやさしいお電話をいただいていました。
10日間、夫がワンオペで朝昼晩と食事を作って、息子をお風呂に入れて、遊んでと、本当によくやってくれましたね。実際のところ、私は隔離中で部屋から出られなかったので、諸々を任せられないと生活がまわらなかったと思います。
ーーお子さんがいる状態での家庭内隔離はとても大変だったと、ブログにも書かれていましたよね。
そうなんです。当時1歳半の息子が私の部屋のドアをドンドン叩いたり、泣き声が聞こえたりして、抱きしめてやることすらできない状況に胸が痛かったです。
ふたりに感染しなかったのが不幸中の幸いでした。でも大変な局面をみんなで乗り越えたことで、改めて夫と息子に感謝の気持ちでいっぱいになりましたし、家族の絆も深まりました。
■コロナ禍の育児で不可欠な夫婦関係とは…?
ーー旦那さんはお子さんが生まれた当初から育児に積極的に参加されていたのでしょうか?
そうですね。最初から息子のオムツ替えやミルクなど夫にも任せていました。妊娠も出産も家事も育児も、夫婦で協力し合って行うものだと思います。とくにコロナ禍では誰が倒れてもおかしくないですし、夫も妻と同じだけこなせないと、なにかあったときに大変です。
子どもが生まれる前に、夫婦でそのあたりの価値観をすり合わせておくと安心かもしれないですね。
ーーコロナ禍での妊娠や出産に不安を抱える妊婦さんは多いと思います。そういった方々に向けてメッセージをお願いします。
ただでさえ心や体の変化でしんどいのに、さらにコロナ禍ともなると、細かいことに神経を使ったり気を配ったりと、とても大変な思いをされていると思います。
でもひとつの命を身に宿しているって、本当にすごいことです。ひとりで抱え込まずに肩の力を抜いて、旦那さんや周囲の人を存分に頼りながら、お互いに健やかなマタニティライフを送りたいですね。
江上さんの不妊治療のヒストリーやコロナ禍での妊娠、出産エピソードは、MAMADÉオフィシャルブログでも公開しています。ぜひご覧ください。