日本代表キャプテン・吉田麻也、初戦ドイツ戦へ「最後の1秒まで準備。一瞬の隙も見逃さない」
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 オリンピックに3度出場、ワールドカップも今回が3度目の出場となる日本代表のキャプテン吉田麻也。豊富な経験とリーダーシップ、不動のセンターバックとしてまさに日本代表の支柱と呼べる存在だが、大会初戦となる11月23日のドイツ戦に向けて、とにかく「準備」の大事さを強調した。「最後の1秒まで準備。一瞬の隙も見逃さない」と、勝敗の8割は試合前の準備で決まるとまで言い切る。時折リラックスした表情も見せつつ、その目は実に細かいところまで届いている。

【映像】吉田麻也、大会直前インタビュー

-現状の心境は。

 落ち着きつつ、いい緊張感を少しずつ盛り上げているところというか。カナダ戦の前までは、ちょっとリーグ戦の疲れが残っていましたが、しっかり1回リフレッシュすることができて、ドイツ戦に向けてしっかりやっていこうというところです。

-自身の調子は。

 調子いいですね(笑)。試合にしっかり出ていますし、試合に出ていることでいくつか問題もありましたけど、こっちにきて少しリカバリーする時間もありましたし、いいご飯、いい栄養、いい休養、いいケアもできていて、これからトレーニングを上げていくところです。最後の1秒まで準備を。できる限りの準備を怠ってはいけないと思っていますし、この時点でバッチリですと言っても、明日明後日何が起こるかわからないので。最後まで気を引き締めて、一瞬の隙も見逃さないように、周りにも目を配って最後まで準備していきたいと思います。

-カナダ戦では帯同できない選手もいた。

 やるべきことは変わらないですし、あとはコンセプトのところをもうちょっとブラッシュアップするところじゃないかなと思います。行く行かないとか、どうやってボールを保持するとか大まかなところはあるので、そこを微調整しなければいけない。ドイツだったらどうなのかというところを話していかないといけないです。試合が終わって移動して夜中に帰ってきて、その後オフだったので、あまりサッカーの話は個人的にしていないです。(18日しか)休むところがなかったんで。1回みんなにリフレッシュしてほしいという気持ちもあって。もちろん遠藤、守田も試合を見ていると思いますし、出なかった選手も何人かいます。出た選手、出ていない選手のすり合わせは大事なので、ここから詰めていかないといけないし、同時に相手の分析をして、相手のやり方にしっかりアジャストしていかないといけないと思っています。

-ドイツVSオマーン戦を見て。

 体も強いし、フィニッシュはほとんどワンタッチ。ボックスの中で勝負するタイプかなと思います。おそらくセンターフォワードがケガ人が出て定まっていない中で、誰を使うか決めかねているところなんじゃないかなというのは、見て思いました。ケガ人も何人かはいて、オマーン戦はスタメンで出る選手かそうじゃない選手を混ぜてきたという感じ。純粋にオマーン戦こうだったからこうだというわけではないと思いますが、ある程度こんな感じかなという妄想はしています。

-若い選手も多い。精神状態は。

 現状、そんなに過度な緊張感に包まれている感じはしないです。意外に落ち着いているので、僕もちょっと驚いているくらい。それが本当にワールドカップで戦う覚悟と準備ができているかというのとすり合わせながら、そのところを見定めていかないといけない。準備の段階が8割ぐらいを占めると僕は思っているので、個人としてもそうですし、チームとしての準備も本当にできているか、隙がないかを、チーム全体を俯瞰して見ないといけないので、そこは気を張り詰めているつもりでいます。

-短い期間でのコミュニケーションは。

 よくしゃべりますけど、食事会場もバスの中もサッカーの話は活発に行われているんじゃないかなと思います。

-対ドイツ、守備でつかんだことは。

 1つはある程度ブロックして守備を固めないといけないことと、先に失点をしてはいけないことです。どこまでプレスをかけるのか、ブロックするのか、そのさじ加減がすごく大事になってくると思います。自分のところなら、相手もおそらくセンターフォワードを誰で使うか決めかねている。誰が出てもいいように準備しないといけない。選手それぞれの特徴をつかんでないといけないです。

-ドイツ代表のキープレイヤー。

 1人挙げるのは難しいですね。タレント揃いなので、この人さえ止めておけばOKというチームではないと思うので。中盤のキミッヒ、ギュンドアン、ゴレツカがゲームを作るのは間違いないので、そこをどうやって抑えるかが大事になります。

-残りどう過ごす。

 個人的にはフィジカル的な準備をしっかりすること、気持ちをしっかり高めていくということ。あとは本当にチームの準備ができているか。あとはチームが準備ができているか、油断や隙がないか見定めないといけない。隙間がないように、漏れがないように補強していくのが僕の仕事。そこも意識します。

-キャプテンとしては。

 チームの士気を上げることと、正しい精神状態に持っていくこと。それが過度の緊張になりすぎてもダメだし、過度にリラックスして、いつものA代表の国際親善試合のつもりで入っては、絶対にいけないし。それぞれがこの大会で個として結果を出す、チームとして日本のサッカーの新しい歴史を塗り替えるという両方で、いいモチベーションを上げていって、初戦で一番いい状態でドイツ戦を迎えないといけないと思います。

-ドイツ戦、意気込み

 気持ちと体の両方を、ピークに高めないといけない。おそらくドイツは2戦目のスペイン戦に照準を合わせているんじゃないかなというところがあったので、そこで相手の足元をすくいたいです。ドイツ戦で勝ち点を奪って、一気に主役に躍り出たいと思っています。
(『ABEMA NEWS』より)

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