関口メンディー(GENARATIONS from EXILE TRIBE)と武知海青(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が、最終回で鋼の肉体とプライドをぶつけ合う。関口メンディーのガチレスラーぶりが話題のABEMAオリジナル連続ドラマ『覆面D』(土曜午後10時〜)が第8話でついにフィニッシュ!ハオウ(武知)が最大の秘密を打ち明け、覆面D(関口)とリングで直接対決を果たす。
【映像】トラックを馬鹿力でひっくり返す覆面D(関口メンディー)の衝撃の特訓
現代の高校生たちが直面している社会問題と、それに向き合い続ける教師を描く、鈴木おさむによる完全オリジナルストーリー。高校教師の大地大輔(関口)は、人生に早くも絶望するワケアリ生徒たちのために、正体を隠しながら覆面レスラーの覆面Dとしてリングに立つ。
ハオウとの人気を二分するまでに上り詰めた覆面Dは、ハオウの進退をかけたシングルマッチ戦を快諾。しかし大輔としては、小橋らの逮捕や元教え子の自殺などが週刊誌に書かれて謹慎処分を受けており、その自殺した元教え子・橋本(川津明日香)の父・真一(萩原聖人)との和解にも失敗。失意の底にあった。
そんな折に大輔はハオウから呼び出しを受ける。そこでハオウは、自分が佐山タケシであることを明かす。佐山とは、大輔のかつての教え子で自殺してしまった橋本が好きだった相手。大輔のアドバイスをきっかけに橋本は佐山に愛の告白をしたのだが、それをきっかけに女生徒たちによる橋本いじめが始まったとされる。
まさかの事実に驚く大輔に佐山はこう告げる。「あなたが道場に来た時から気づいていました」「あの日から1日も忘れたことはありません」「彼女は俺が告白を断った後、明るい顔で握手を求めてきたんです。でも俺はあのとき、その握手を断ってしまったんです。あのとき、俺が手を握り返していればあんなことにはならなかった」と…。
佐山の後悔の念を知った大輔は「違う、君のせいじゃない。無責任に生徒のデリケートな部分に介入した僕のせいだから」とかばうも、佐山は「ふざけんなよ!」と声を荒げて「一人で背負おうとするとか許しませんから。一緒に背負いましょう、彼女のことを。背負いながら生きている僕らは前に進まなきゃいけません。だから俺は大地大輔と試合がしたいんです。試合をしなきゃいけません!先生と最高の試合をして、あの日の悲しい出来事の続きを作りたいんです。未来のある続きを…」と絞り出すように想いを伝える。
ハオウこと佐山の人生をかけた意気込みを受け取った大輔は、試合に出ることを決意。馬鹿力で大型トラックをひっくり返すなどの猛特訓に励み、さらに退職届を馬場校長(高橋克典)に提出する。馬場校長からの「なぜそこまで試合に出たい?」という問い、大輔は「僕が最高の試合をすることで彼が過去にケジメをつけられるんです」と伝える。
すると馬場校長は、自殺した橋本の親友だった山田恵(鶴嶋乃愛)が馬場校長のもとを訪れたことを大輔に教えて「橋本瑞穂さんが亡くなったのは君のせいではないと。自分のせいだと。君をクビにしないでほしいと。大人を求めている生徒はいる。君は時代が求めている教師ではないかもしれない。でも君はいい教師だ」と激賞。山田を誘って覆面D対ハオウ戦を観戦しに行くと告げる。馬場校長は「心についた深い傷は、誰かの強い愛によって愛傷に変わる。その傷をいつか笑顔で触れる日が来るように。だから試合に出ろ!」と大輔の背中を押す。
ついに迎えた試合当日、覆面Dになるきっかけを与えてくれたヤングケアラーの生徒・武藤(曽田陵介)が半グレの兄・マサ(桜田通)にナイフで刺されて重体との知らせが入る。しかし武藤の弟から伝えられた「試合に絶対に勝って!」という伝言を胸に、大輔は運命のリングへと上がる。
やはりハオウが強かった。しかしダウンしかけた覆面Dの耳に「そんなもんで終わりか!」「希望を掴んでくれ!」という声援が届く。その声の主は、自殺した元教え子・橋本の父・真一だった。ことの真相を馬場校長から打ち明けられたことで、真一も大輔を許したのだった。
力をみなぎらせた覆面Dはハオウの腕を力強く掴み、最後は必殺技の冷蔵庫スープレックスでハオウをリングに沈めた。見事な勝利を掴んだ覆面Dは倒れたハオウの手を取り、抱きしめるのだった。ハオウは世界を相手にするために日本を飛び出し、大輔は教師として教壇に立ちつつ、覆面Dとしての活動も継続することに。
そして奇跡的に一命をとりとめた武藤が念願の登校を果たす。大輔は教室にやってきた武藤に「おかえり!」と教壇へ。「生きてれば大きな傷がつくこともあります。そういうとき、無理に前に進まなくても、頑張れないときは頑張らなくていい。僕は皆さんにお願いがあります。近くにいる人に大きな傷がついたときは、さすってあげよう。お互いに。ゆっくりでいい。愛をもってさすってあげれば、その傷はいつか愛傷になるから。そしてまたいつかきっと笑える。そんな仲間でいてください。でも、もし心に傷がついたときに、その傷をさすってくれる仲間が周りにいなかったときは、絶対に僕がいきます」と、過去を乗り越えたからこその感動の言葉を涙ながらに生徒たちに語り掛けるのだった。