“最強の守備陣” 優勝候補に名乗りを上げたオランダ、格下エクアドル相手にゲームを支配できるか?
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【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループA】オランダ vs エクアドル(日本時間11月26日/ハリファ インターナショナル スタジアム)

グループAの本命オランダが、首位争いの相手セネガルを2-0で葬り、無事に初戦を勝ち点3で通過した。その戦いぶりは従来のオランダが見せた「魅せて勝つ」にはほど遠いが、したたかに、確実に勝利を手繰り寄せた。後半39分のガクポのヘッドは、アーリークロスにピンポイントでキーパー前を「かっさらった」もので、プレーも、時間帯も、まさに試合巧者ぶりを発揮したものだった。

【映像】オランダ、本大会最初のグループリーグ突破なるか?

その後は試合を閉じるように時間を進め、終了間際に至福の2点目をクラーセンが決める。まさにファン・ハール会心の試合だっただろう。

サッカーではこのように得点者が注目されるが、この試合で目を引いたのが“万年サブGK”だったノベルトの躍進である。203センチの長身キーパーは、ファン・ダイクとともにこの試合を確実に支配していた。クリーンシートはその証と言える。

この勝ち点3を持ってオランダは同じ勝ち点3を持つエクアドルと対戦する。この試合で勝てばグループリーグ突破が決まる。暑さと中3日の強行スケジュールを考えれば、この2戦目で決めて、3戦目は休養と試行の2つのボーナスを手に入れたいだろう。

オランダは大会最初のノックアウトラウンド進出者となるべく、”オランダらしさを捨てたオランダ”で格下のエクアドル相手にきっちりとゲームを支配し、この試合をコントロールするだろう。

ホスト国カタールと開幕戦を戦ったエクアドル。難しい試合を勝ち点3で通過した。試合前時点ではスコアも勝ち点もオランダと同じだ。この試合で引き分ければ、次のセネガル戦に希望を繋げることができる。当然カタール戦とは戦い方も変わってくるだろう。

ただ今大会は、格上国に対して「引いて守って・カウンター狙い」という手法がほぼ崩壊している。例えばイラン、例えばコスタリカがそうだ。逆に勇気を持って最終ラインを極端にまで上げたサウジアラビア、後半に形を変えてリスクを負った日本、がジャイアントキリングを生んでいる。そう思うとエクアドルもオランダに対して臆することなくハードに立ち向かうかもしれない。そういう意味でこの試合は、開始15分が実は非常に興味深く、凝視する価値がある試合である。

両チームのスターティングメンバーは以下の通り。

【オランダ】

GK 23 アンドリエス・ノパート
DF 2 ユリエン・ティンバー
DF 4 フィルヒル・ファン・ダイク
DF 5 ナタン・アケ
MF 20 トゥーン・コープマイネルス
MF 21 フレンキー・デ・ヨング
DF 22 デンゼル・ダンフリース
DF 17 ダレイ・ブリント
MF 14 デイビー・クラーセン
FW 8 コーディ・ガクポ
FW 7 ステーフェン・ベルフワイン


【エクアドル】

GK 1 エルナン・ガリンデス
DF 2 フェリックス・トーレス
DF 3 ピエロ・インカピエ
DF 25 ジャクソン・ポロソ
DF 17 アンジェロ・プレシアード
DF 7 ペルビス・エストゥピニャン
MF 20 ジェクソン・メンデス
MF 23 モイセス・カイセド
MF 19 ゴンサロ・プラタ
FW 11 マイケル・エストラーダ
FW 13 エネル・バレンシア

・注目選手
【オランダ】アンドリース・ノベルト
長年代表には召集されるも、常にサブ扱いだった男がW杯の大舞台で代表初キャップを獲得。203センチの長身キーパーが覚醒しようとしている。エクアドルでもクリーンシートを達成すれば彼の人生は大きく変わるだろう。結果に注目したい。

【オランダ】フランキー・デ・ヨング
初戦は彼の片鱗のほんの一部しか垣間見られなかった。もちろん才能を感じさせるプレーは随所に出していたが、「これぞワールドクラス」と唸るようなプレーはまだ出せていない。90分間のウォーミングアップは終わった。このエクアドル戦を本領発揮の舞台にしたいところだ。

【エクアドル】エネル・バレンシア
開始3分のゴールがノーゴールにならなければ、今大会初のハットトリックを完成させていた。全盛期は過ぎた老兵のイメージもあったが、やはり大舞台となると経験がものを言う。彼が爆発すれば、オランダは窮地に追い込まれることになる。

ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)

最強の守備陣”優勝候補のオランダ、格下エクアドル相手にゲームを支配できるか?
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