初戦の強豪・ドイツ相手に逆転勝ちを飾るも、コスタリカ相手に惜しくも0-1で敗れたサッカー日本代表。12月2日(日本時間午前4時)に運命のスペイン戦を迎えるが、元日本代表MFの石川直宏氏はキーマンの1人に久保建英の名前をあげるとともに、昔から知る素顔についても語った。
ドイツとスペインが引き分けたことで、グループEはどのチームも決勝トーナメント進出の可能性を残した混戦状態。石川氏は次戦のスタメン予想に久保を入れ、「ドイツ戦に出場して途中交代し、コスタリカ戦は出ていない。3戦目、スペインの全てを彼は知っていると思う」と期待を寄せる。
FC東京に15年半在籍した石川氏は、久保がスペイン・バルセロナからFC東京U-15に移ってきた後、練習を間近で見て「吸収力の高さ」を感じたという。
「彼がFC東京U-15むさしの時、僕はトップチームにいたので、彼の存在は近くで見ていた。そこからFC東京U-18を経て、高校生ながらトップチームのトレーニングに参加していたが、本当に堂々としている。また、練習のメニューが与えられた時に、どういう意図があって、自分はどういうプレーをしたらいいか、というのが即座にわかる。試合でもしっかり流れを読みながらプレーできるその吸収力、感度の高さが、技術力にプラスアルファされている」
また、素顔についても明かし、「めちゃくちゃかわいい(笑)。けっこう先輩のことをイジるし、おちゃめな部分もある。物怖じせずに、いい意味でかわいがられるので、今の代表メンバーの中でもそういう立ち位置なのではないか」と推察した。
東京五輪の3位決定戦でメキシコに1-3で敗れた際、久保はピッチ上で悔し涙を流した。石川氏はその姿について、「僕はうれしかった。彼はどちらかというと、内に秘めて自分の中で消化していくタイプ。この時は結果を消化しきれずに感情が表に出てしまったが、悪いことではないと思う。そこまで悔しい思いをしたのは事実だし、彼はそれを力に変えることができる選手なので、まだまだ伸びるなと感じた」と述べるとともに、「スペインに勝って、悔し涙をうれし涙に変えてほしい」とエールを送った。(『ABEMA Morning』より)