得失点差?駆け引き?目の前の敵をブッ潰すのみ 勝敗を超えた死闘を見せてやる!ウェールズvsイングランド
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【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループD】ウェールズ vs イングランド(日本時間11月30日/アフマド・ビン・アリ・スタジアム)

グループBもいよいよ最終節。「星取りの妙」が最高潮に達する3つ目の戦いだ。第2節のイングランドvsアメリカのスコアレスドローで、4ヶ国にグループ突破の可能性が出てきた。現在4位のウェールズはイングランドに勝ち、アメリカとイランが引き分けると、勝ち点4でイングランド、イランと並び、得失点勝負となる。

【映像】意地と誇りを懸けた因縁の闘い ウェールズvsイングランド

この得失点差こそ「星取り」という料理を味わう上での絶妙なエッセンス、濃厚なソースとなる。W杯を味わう醍醐味だ。

アメリカとイランが引き分けると得失点差は今のまま。するとイランが勝ち点4となっても得失点差は−2。ウェールズは勝ちさえすれば、今の得失点差-2以上が確定となり、グループ突破を決めることができる。

ウェールズは裏カードの引き分けを信じた上で勝つしかない。ただ、もし先にイングランドにゴールを割られるとそこから2点が必要になる。0-0で最後まで引っ張り、最後の10分で大勝負をかけにいくか?(まさしくコスタリカが日本に取った作戦だ)それとも開始早々から守備を多少とも犠牲にして果敢に攻めるか?

「1-0で勝つ」。ウェールズのお家芸であるセットプレーが一番効く勝利の形を目指すのが、彼らのモチベーションを最高潮にまで引き上げるだろう。

2試合連続でスタートピッチに立ったのは11人中9人。おそらくそのメンバーで最後の戦いを臨む可能性が高い。レッドを貰ったGK、ヘネシーの代わりはダニー・ウォードだろう。

幾多の歴史を経て今は同じUK(ユナイテッド・キングダム=英国)の一員になっているが、ウェールズにとってイングランドは常に宿敵。上記のような得失点差や駆け引きはあるものの、ウェールズのピッチに立つ選手たちはそんな事は関係なく目の前の敵を「ぶっ潰す」ことしか頭にはないはずだ。

ウェールズと対峙するイングランドは2試合終了時点で勝ち点4の首位。引き分け以上でグループ突破が決まり、負けてもスコア次第では勝ち抜ける。通常ならばリスクを管理し、スペースとバランスを常に意識して、「ゴール出来れば儲けもの。スコアレスドローでも全くOK!」という戦いになるはずだ。が、相手がウェールズとなると話は別かも知れない。歴史の因縁が宿敵を前にして別の戦いが生まれるからだ。

システム、戦術、テクニック、駆け引き。最先端の近代サッカーが求めるもの以外の「ヘッドの競り合い」「スライディングの深さ」「身体の当てあい」「寄せの厳しさ」そして最後まで続く「相手より走り勝つ意志」。

男と男の意地と誇りを懸けた闘い。このカードは、そんな古き良きフットボールを味わえる試合だ。
 

両チームのスターティングメンバーは以下の通り。

【ウェールズ】

GK

ダニー・ウォード

DF

ネコ・ウィリアムズ

ベン・デイビス

クリス・メファム

ジョー・ロドン

イーサン・アンパドゥ

MF

ジョー・アレン

アーロン・ラムジー

FW

ガレス・ベイル

キーファー・ムーア

ダニエル・ジェームズ
 

【イングランド】

GK

ジョーダン・ピックフォード

DF

カイル・ウォーカー

ルーク・ショー

ジョン・ストーンズ

ハリー・マグワイア

MF

デクラン・ライス

ジョーダン・ヘンダーソン

ジュード・ベリンガム

FW
ハリー・ケイン

マーカス・ラッシュフォード

フィル・フォデン

ABEMAFIFAワールドカップ カタール 2022)

意地と誇りを懸けた因縁の闘い! ウェールズvsイングランド
意地と誇りを懸けた因縁の闘い! ウェールズvsイングランド
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