“究極のカッコつけ” 堂安律、運命のクロアチア戦でも「人生を変えるゴール」を狙う
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日本代表は悲願のワールドカップベスト8進出に向けて、前大会準優勝のクロアチアとの対戦に臨む。攻撃のキーマンとして活躍が期待される堂安は更なる高みを目据えて言葉にした。

【映像】堂安律、「究極のカッコつけなんで、カッコよくいたい」

「このグループを突破すれば優勝は見えてくると思いますし、冗談抜きで優勝を目指しています」

ドイツ戦、スペイン戦と、絶望の時間帯に逆襲の狼煙を上げたのはいずれも途中出場した堂安のゴールである。

「俺が決める。俺しかいないという強い気持ちでピッチに入りました」

 興奮冷めやらぬ試合後のミックスゾーンで力強く語った。

「なんであそこでフリーになったのがわからないくらいでしたし、『あそこでフリーにさせたら堂安律は危ないよ』ということは(世界に)伝わったかな」

強気な発言は試合前も試合後も変わらない。同じレフティーで強いメンタリティなど本田圭佑に重ねられることも多く、日本人ビッグマウスは堂安に受け継がれた印象さえもある。そのビッグマウスが有言実行でもあることをワールドカップという最高の舞台で証明してみせた。

堂安は、日本の宝と呼ばれており、久保建英と同じように若い世代から期待されていた選手だ。五輪代表で培った久保建英とのコンビネーションに定評があり、とにかく得点するという結果を追い求めている。

そんな堂安にも、嫉妬すべきサッカー選手がいると過去のインタビューで口にしていた。

「エムバペです。同世代ではダントツですもん。フランス代表の10番ですし、年俸12億ぐらい稼いでるらしい。そういう選手を引きずり下ろせるように、日々練習しているんで。今日一日、文句を言いながらでも100パーセント全力でやって、5年後、6年後に見返してやろうと、そんな反骨心を抱くタイプなので」

堂安は、ガンバ大阪でクラブ史上最年少となる16歳11か月でJリーグデビューを果たした。とにかく負けず嫌いで、勝っても負けても自分のプレーに満足しないサッカー小僧だった。そんな負けん気が実を結び若干20歳で日本代表入りすると、3戦目で代表初となるゴールを飾った。

するどいドリブルでゴールを狙うプレイスタイルからついた異名は、ドリブルを得意とした元アルゼンチン代表のレジェンド、マラドーナの名をとった「マラドーアン」だ。

己が目指す“堂安律”の理想像とはなんなのか。「自分のなかで理想としているなりたい堂安律がいて、それをずっと追いかけている感じ」と、自身のなかにいまの自分のさらに上をいく自分自身が存在していることを明かした。

そして「究極のカッコつけなんで、カッコよくいたい」と言い切ると「他人と一緒がイヤ。堂安律とは他人と一緒を嫌う人物」と、自身を分析してみせた。

そんな堂安だが、カタールW杯については「特別ですね。特別な場所ではありますし、変な緊張感があります。『日本を救いたい』という思いと『自分の人生を変えたい』という個人の夢と、いろいろな考え、感覚が頭の中にあります」と、二つの思いが交錯していることを告白した。

「夢を持つのは大事ですけど、未来を見過ぎて今に集中できずに足下を救われて『もったいなかったなあのとき』って思うときがすごくあって。もちろん想像するし、こうありたい理想の自分はありますけど、着実にいまを生きて、努力して、やるしかないと思っている。W杯に向けて日本を背負う覚悟を持って戦う」と強い闘志を燃やしていた。

運命のクロアチア代表との一戦、日本は劣勢な状況に追い込まれても、ペナルティー付近右サイドで堂安にボールが渡りシュートを繰り出すことが出来れば、きっと何かが起こるに違いない。大舞台での勝負強さを発揮する堂安から目が離せない。

ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)

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