映像】肉離れも応急処置でピッチに戻るモロッコ主将の勇姿
【映像】肉離れも応急処置でピッチに戻るモロッコ主将の勇姿

【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】モロッコ0(PK3-0)0スペイン(日本時間12月7日/エデュケーションシティ スタジアム)

 これが国を背負う主将の生き様なのか。モロッコ代表サイスは、延長後半に太もも裏を痛めてピッチに倒れ込んでしまう。肉離れなど大怪我の可能性もあったが、テーピングでグルグル巻きにしてすぐにピッチへと戻ると、その漢気を応援する声で相次いでいた。

【映像】肉離れも応急処置でピッチに戻るモロッコ主将の勇姿

 圧倒的にポゼッションするスペインのスタイルによってモロッコの選手たちはハードワークを強いられ続けた。守備の要である主将サイスももちろん体を張り続け、限界に達していたのかもしれない。延長後半5分、目の前にこぼれた浮き球を左足で蹴り上げて味方につないだ瞬間、サリスは太もも裏を押さえながら痛々しい表情を浮かべ、ピッチに横になった。そして、チームドクターをすぐに呼べと味方に指示を出したのだ。

 ベンチでは慌ただしく交代の準備が進む。多くの人々はサイスの負傷交代を予想したに違いない。しかしサイスに、その考えはなかったようだ。この重要な局面でピッチを去るわけにはいかない──。キャプテンとしての責任と覚悟だろうか。交代を拒否し、交代選手を用意していたモロッコ指揮官も、プレー続行を許可した。

 サイスはメディカル班によってテーピングで太ももをぐるぐる巻きにして、足を引きずるようなボロボロの状態体の中、並はずれた精神力でピッチで再びプレーを再開した。

 ABEMAで解説を務めた中山雅史氏も「この選手と共にという監督の意図だと思います。この状況で抜けることが痛いということ」と状況を分析した。中山氏もワールドカップで試合中に腓骨を骨折しながらプレーした経験を持っているだけに、サイスの気持ちを汲み取った発言だったに違いない。怪我が悪化するリスクを承知の上での決断だったのだろう。

 キャプテンの覚悟を見たABEMA視聴者からは「がんばれキャプテン」「これがワールドカップよなぁ」「モロッコの絆にしびれた」とサイスを応援する声が相次いだ。

 サイスは試合終了までプレーし、チームはPK戦の末にスペイン代表を撃破。モロッコ代表史上初のベスト8進出という快挙を成し遂げた。その裏には怪我をおしてプレーするという、選手生命を削る並々ではない覚悟と精神力を持つ主将の活躍があった。

(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022) 

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