顔を上げて一緒に前に進もう 森保一監督、世界で話題になったサポーターへの深いお辞儀と“顎クイ”
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 FIFA ワールドカップ カタール 2022の決勝トーナメント1回戦で、日本代表はクロアチア代表にPK戦の末に敗れ、悲願のベスト8進出にあと一歩届かなかった。試合後に涙する選手たちを励まし、肩を抱く森保一監督の様子は、FIFAの公式SNSや各種メディアでも大きく取り上げられ、世界的な話題になった。さらにピッチにほぼ人がいなくなった後、森保監督が1人でサポーターに対し、深々とお辞儀する様子は海外メディアも次々に取り上げた。礼儀正しく、粘り強い。日本人の姿、日本のサッカーを世界に伝える試合になったが、お辞儀の先にはもう一つのメッセージを伝える“顎クイ”があった。

【映像】深々とお辞儀する森保一監督

 インタビュー、会見がある度にサッカーファミリー、サポーター、国民との「共闘」を口にする森保監督だけに、選手たちが涙にくれる選手たちの労をねぎらった後、丁寧にあいさつをしなければいけないと思っていたのが、現地で大声援を送ってくれたサポーターだった。カタールながら、日本で開催されているホームゲームと間違うほどの大歓声。強豪クロアチア代表との戦いを120分、1-1で渡り合えたのも、この後押しがあったからこそだ。

 人もだいぶまばらになったスタンドで、残っていた日本サポーターに向けて、スーツ姿の森保監督が近づいていった。そこで体を90度以上曲げるような深いお辞儀。さらに左胸を右手で数回打ち、思いは伝わったというようなジェスチャーをした。共闘とともに「共有」という言葉を使う森保監督らしく、気持ちではチームとサポーターがつながっていたと示したのだろう。

 ただ、ここで終わらなかった。敗戦直後、選手たちに「次だ、次!」と叫んだように、サポーターたちにも先を見据えるようなアクションをした。それが「顎クイ」だ。自分の顎を上に持ち上げるようなジェスチャー。「顔を上げろ」という意味だろう。敗戦は悔しく悲しい。またもベスト16の壁に跳ね返されたばかりでは、簡単に気持ちは切り替えられないだろう。ただ勝った時でも「一喜一憂するな」と声を張ったからこそ、負けた時でもいつまでも下を向いてはいけない。顔を上げて前に進むからこそ、次回大会でのベスト8が成し遂げられる。帰国後の会見でも技術、戦術を最高レベルで準備しつつ、その上で相手に絶対に負けない気持ちを持つことが必要だと語った。次は4年後。今度こそサポーターに向かってお辞儀ではなく、両手を思い切り振って喜びを分かち合う。
ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)
「FIFA/Getty Images」

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「プレミアリーグ」 今後の中継予定/試合ハイライト/スーパープレイ
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