暑い季節に「夏バテ」があるように、寒い季節には“冬バテ”があるのだろうか。こうした気温による体調への影響について、『ABEMAヒルズ』に出演したバイリンガル医師のレニック氏が解説した。
寒くなると体調を崩しやすくなると言われる理由として、屋内と屋外の温度差が激しくなると体への負担が大きくなることや、日照時間が短くなることも関係するとされているが、レニック氏は「季節の感じ方には個人差がある」として、次のように話す。
「日本は寒さを過剰に心配している人が多いと思う。人体は、気温が低くとも深部の温度が36~37度になるように調整しているので、体に著しく影響することはない。体がブルブルと震えるのも、熱を生み出すための反応だ。衣類を着ることで“暖かい”と感じられていれば問題ないと思う」
一方、WHO(=世界保健機関)は冬の室内温度を「18度以上に」と強く勧告している。この発表について、レニック氏は「18度以上であれば体温調整がしやすいからだ」と話した。
「小さい子どもや高齢者、持病を持った人は体温調整があまりできない場合もあるので、18度以上が望ましいとしている。そういった条件に当てはまらない、問題なく体温調整が出来る人は、部屋が寒くてもこたつに入るなどで体を温めてもいいのではないか。
日本は昔から冷やすと病気や風邪になるという話があるが、冷えは万病の元ではない。暖かい格好をすることは大事だが、寒気を感じていなければ深部の温度は保たれている。体は暖かさや寒さのサインを出せるので、寒くないように衣服やカイロなどの防寒グッズで調整すれば大丈夫だ」
(『ABEMAヒルズ』より)
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