宮台教授切り付け事件 警察が見失った「逃走ルート」襲撃犯は“地元民だけが知る道”に精通か
【映像】襲撃犯の逃走ルート
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 東京都立大学の宮台真司教授が刃物で襲われ、重傷を負った事件から2週間が経った12日。警視庁は、逃走中の男とみられる人物が映った3本の映像などを公開した。

【映像】襲撃犯の逃走ルート

 オレンジ色のニット帽に黒い上下の服を着た男。時折、後ろを確認しながら犯行現場を後にしていく。別の映像から、身長は1メートル80~90センチ程度の大柄と推測され、特徴的なグレーと黒のリュックサックを持っている。

 1本目の映像で男が確認されたのは大学の中門。小走りでやってきた男は、門の横の植え込みから大学の外へ。現場周辺の地図によると、最寄り駅は大学の南側にあるが、男が向かったのは逆の北側。そこにあるのは団地だ。

 続く2本目の映像で、特に急ぐ様子もなく歩く男。3本目の映像では、途中で後ろを確認したものの、やはり落ち着いた様子で、団地の中を進んでいく。このとき、特徴的なリュックサックが映っていた。

宮台教授切り付け事件 警察が見失った「逃走ルート」襲撃犯は“地元民だけが知る道”に精通か
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 男はなぜ団地の中を通る道を逃走経路に選んだのだろうか。地元住民に話を聞いた。

地元住民1「犯人だったら、(人通りの少ない)ここを下りて行く。ただ、ここは地元の人じゃないと分からないと思う。向こう(歩道橋)へ抜けられる下の道」

 団地から歩道橋への抜け道。主に団地に住む人など、地元住民が利用するというこの抜け道の先には、バス停に続く道と歩道橋があるそうだ。バス停に向かうことなく、歩道橋を渡り、さらに北へと進み続けた男。別の住民によると、このルートには“ある特徴”があるという。

地元住民2「時間を計ったことがあり、この道が一番早かった。坂になっているが、早く着くのでこの道を通っている」

 つまり、大学から北側500メートルの地点にまで逃走するのに、最も早く移動できるルートだという。最後に確認された場所の先には大通りがあり、そこから1時間以上歩けば複数の鉄道の駅がある。警視庁がそれらの駅の防犯カメラを確認したものの、男の姿は確認できなかった。

 警視庁は情報提供を呼び掛けている。(『ABEMAヒルズ』より)

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