宮台教授切りつけで警備体制はどう変わる? 東工大・西田准教授「管理強化に進むと大学の良さが弱まる」
【映像】宮台教授切りつけで警備体制はどう変わる?東工大・西田准教授の考え

 『ABEMAヒルズ』に出演した東京工業大学准教授の西田亮介氏。襲撃にあった東京都立大学の宮台真司教授とは20年以上の付き合いがある親しい間柄だそうで、事件当時の心境をこう話す。

【映像】宮台教授切り付け事件 警察が見失った襲撃犯の「逃走ルート」

「教職員が襲われたという一報が流れた当初は、まさか宮台先生だとは思いもせず、衝撃的だった。宮台先生の言説について、様々な意見を持った方はいるだろう。しかし、これは全くもって許されることではない」

 また、大学構内で起こった事件であることについて、西田氏は「大学の開放性が弱まるのではないかと懸念している」と考えを明かした。

「大学はここ20年で大きく変わったといえるが、今回の事件を受け、改めて安心安全を強化していく流れができるだろう。まずは、教職員・学生の安心安全の確保が最優先であることは明らかだ。ただ、大学の良さのひとつ、“特徴”とも言えるべきものとして、多くの人が比較的自由に出入りできることがある。それから、街や社会に溶け込んでいることも重要だ。今回の事件を受け、こうした開放性が弱まってしまうのではないかと懸念している。

 日本の大学は、地域の散歩コースや子ども連れの親子が来る“公園”のような印象があるが、『監視カメラが多い』といった声など、世界の大学と比較すると開放性が低いと捉えられている。事件については大変遺憾に思うが、大学構内でこうした事件が頻繁に起きているかというと必ずしもそうとも言えない。過去にも名古屋の大学准教授が刺された事件や、私立大学の教員が逆恨みで殺害された事件などが起きたが、頻発しているとは言えないだろう。事態の重さはあるが、大学の開放性などがより一層管理強化に進むことを懸念している」

(『ABEMAヒルズ』より)

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