11月末、政府は「スタートアップ育成5カ年計画」を発表した。世界で活躍する企業を生み出すためのヒントを海外で起業に挑戦する日本人女性に話を聞いた。
IKEA、H&M、Skype、Spotify。そして、テトリスを超え“世界一売れた”ゲームとなったマインクラフトを生み出したMojang。これらのグローバル企業の共通点はスウェーデン。
人口約千万人程度の北欧の国にも関わらず、世界的に知られる企業が相次いで誕生する背景について、スウェーデンで起業に挑戦する日本人女性の小林麻紀さんに話を聞いた。
「手続きでいうと、すべてオンラインで完結して、ハンコを登録することもないので、非常に(会社の)立ち上げ自体は簡単で、会社を立ち上げる際に周囲の方々から『えー』みたいなことを言われることもない。みんな人生のどこかのタイミングで会社を立ち上げていたりだとか、副業やってる方も多いので、その副業のために会社を立ち上げている方も多い」
また、起業するための準備として、6カ月までの休暇が認められていることも、新たな事業に挑戦する一歩を後押ししている。
「スウェーデンって、この休暇以外にも勉強するために学校に行くために取れる休暇もあったり、育児休暇で最大480日両親が取れる休暇もある」
大きな労力を必要とする起業や子育てに集中できるよう、国として制度を充実させているスウェーデン。また、例え起業が失敗しても元の会社に戻りやすい文化が根付いているという。
手厚い社会福祉で知られ、ウェルビーイング(=幸福度)も高い北欧。そんな北欧から、日本のウェルビーイング向上に繋がるヒントを届けるため、小林さんは6カ月の休暇を取得し、情報を発信するプロジェクトを立ち上げた。
「スウェーデンから見ると、日本っていろんなビジネスのアイデアにあふれているし、人口も多いし、サービスも盛んだし、すごく魅力的な宝箱みたいな国。スウェーデンって幸福が高いといわれているが、1年中、夏の3カ月を除いてずっと暗くて寒い。その中でも色々な工夫をして、この社会で一人ひとりのウェルビーイングを支える取り組みをすることで、幸福度をあげている。日本は北欧から見ると、もともと気候も暖かいし、ご飯も美味しいし、いろんなサービスがあって歴史があるから、そこに起業を支えてあげる企業が出てくれば、もっとイノベイティブな会社が出て来るのではないかと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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