フルスウィングの右フックに脳が揺れ、マウスピースが吹き飛ぶ衝撃の秒殺KO劇だった。
12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN.40」。ジョニー・ケース（アメリカ）と大尊伸光（総合格闘技津田沼道場）の対戦は開始間際の右フック一閃、わずか36秒でケースが完勝を収めた。
当初の対戦相手、ルイス・グスタボの負傷により豪腕・大尊が代役として急遽4年ぶりのRIZIN参戦。これまで激闘を繰り広げたライバル、サトシ・ソウザの練習パートナー「仮想AJ・マッキー」として名乗りを上げ、2カ月に渡り静岡でキャンプを行ったケース。自身も過去体験したことのない3連敗の泥沼から抜け出す重要な試合となる。
試合開始、遠距離からケースの左に、大尊もカウンターを合わせるが両者空を切る。下がりながら左ミドルのケースは、大きく振りかぶって右フック。これがテンプルを捉え大尊が大の字。マウスピースは飛び防戦一方の大尊に、ケースは落ち着いて上から非情なパウンドを10連発叩き込み試合を終わらせた。
36秒、あっという間の瞬殺劇に「レベルが違いすぎる」「そんなに強く当たったようにみえなかったのに…」と驚きの声や「すぐに止めてもよかった」「マウスピースが飛んだ時点で終わらせるべきだった」といった意見も。
「日本でキャリアを終える」と公言してきたケースは、試合後ファンや関係者に感謝を示し、2019年10月以来の勝利に「3連敗していたので負けられないと厳しい思いがあったので、KOができて本当に嬉しい」とホッとした表情で語った。
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