石井慧「これでボクシング最後にします。はい」「煮え切らない試合。ボクシングは難しい」注目の試合はドロー決着
【映像】3150 FIGHT Vol.4(生放送中)
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 柔道家、MMAファイター、立ち技と挑戦を続ける石井慧の新境地。ボクサー仕様に仕上げた筋骨隆々のボディに「ボクサーの体じゃない」「バキバキだ」と視聴者がどよめいた注目の一戦は、4ラウンドの末にドロー。試合後、石井は引き分けという結果について問われると「もう、これでボクシング最後にします。はい」とマイクを置いて会見場を後にした。

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 1月6日にエディオンアリーナ大阪 第1競技場で亀田興毅がファウンダーを務めるボクシングイベント「3150FIGHT vol.4」が開催され、柔道男子五輪金メダリストの石井慧(サトシ・イシイ)がハン・チャンス(韓国)と対戦。終始、至近距離での打ち合いとなった試合は、4ラウンドドローに終わった。

 ヘビー級4回戦。総合格闘技や立ち技大会にも出場してきた石井が、新たに挑むボクシング2戦目。昨年8月の高山秀峰戦でのデビュー戦ではクロアチア国籍だったが、今回は日本ボクシングコミッションへのライセンス申請を経て晴れて日本人選手としてエントリーした。

 石井の入場シーン、アメリカでトレーニングを重ね“ボクシング仕様”に絞って仕上げてきた肉体に視聴者から「ボクシングの筋肉じゃない」「110キロでバキバキの体は世界レベル」など驚きの声が並ぶ。

 試合開始とともに強烈な左を当てた石井が一気にプレッシャーをかけるが、ハンも近い距離で、ボディや大振りなフックで応戦する。

 2ラウンド、フルスイングでフック、ボディとアグレッシブなハンに対し石井は下がりながらの場面が目立つ。クリンチぎみの攻防でも左のショートやボディとハンが手数で勝る。なかなか手がでない石井だったが、3ラウンド中盤足を止めての打ち合いでガードを固めながら細かいボディ。ハンも序盤のような勢いはない。

石井慧「これでボクシング最後にします。はい」「煮え切らない試合。ボクシングは難しい」注目の試合はドロー決着
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 4ラウンドも足を止めての攻防。ショートレンジでボディを打ち続ける石井だが、ハンもアッパーで反撃。最後は石井が泥臭く相手を押し込み試合終了のゴングを聞いた。

 序盤に積極的な攻めが目立ったハンと、後半泥臭くプレッシャーをかけ続けた石井。判定はジャッジ1人が石井を支持するも、残り2人は引き分けでドロー。ABEMAのゲスト解説・木村悠は「石井選手が1、4ラウンド、ハン選手が2、3ラウンドを取った。フックなど見栄えはハン選手、仕掛けと構成では石井選手」と分析すると、視聴者も「妥当」「至近距離は石井、遠距離はハンという判断だったのか」と反応した。

 試合後、ハンが記者団に対して「ハードなファイトだった。すごく疲れて…(石井は)柔道の経験もあるので相手の体が強くて、やりたいことができなかった。石井選手は本当に強い。アジアでも、世界でも、ボクシングを続けたらすごくファンがつく。面白い」と石井について語ったが、その後、姿を現した石井は大会主催者の質問のみに応じ「ちょっと煮え切らない試合になってしまった。ボクシングは難しい」と一言。ハンについては「相手選手は強かった」と続けた。さらに引き分けという結果について問われた石井は「もう、これでボクシング最後にします。はい」とマイクを勢いよく置いて去って行った。 

【詳細】3150 FIGHT vol.4 | ニュース | ABEMA TIMES
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