将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が1月18日、順位戦A級7回戦で豊島将之九段(32)と午前10時から対局を開始した。昨夏に行われた第63期お〜いお茶杯王位戦七番勝負ほかタイトル戦の舞台で幾度も激突している両者が、順位戦で初対戦。これまでに5勝1敗で首位に立つ藤井竜王に、4勝2敗の豊島九段が追走している。藤井竜王が勝利した場合、名人挑戦に大きく近づくとあり大注目の対戦となっている。
藤井王将は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級:1期)。タイトル獲得は通算11期、最多の五冠保持者で、現在は初防衛をかけて羽生善治九段(52)と王将戦七番勝負を戦っている。棋戦優勝は6回。初参戦となった今期A級では、開幕戦の佐藤康光九段(53)戦に勝利。2回戦で振り飛車党の菅井竜也八段(30)に敗れたが、以降、糸谷哲郎八段(34)、斎藤慎太郎八段(29)、広瀬章人八段(35)、佐藤天彦九段(35)に勝利し5勝1敗と、現時点で単独首位に立っている。A級参戦1期目で挑戦権獲得、さらに奪取で谷川浩司十七世名人(60)が保持する21歳2カ月の最年少名人記録更新に向けて前進することができるか。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:9期)、順位戦A級(A級以上:6期)。タイトルは竜王、名人など通算6期、棋戦優勝は5回。今年度は王位戦七番勝負、王座戦五番勝負と2つのタイトルに挑戦した。今期A級では、初戦の永瀬拓矢王座(30)と6回戦の広瀬八段戦に敗れたが、斎藤八段、稲葉陽八段(34)、糸谷八段、菅井八段に勝利し4勝2敗。本局を制し、挑戦者争いを混戦に持ち込みたい。
両者の対戦は、昨年7月に行われた王位戦七番勝負を含む4つのタイトル戦など全30局。藤井竜王の19勝、豊島九段の11勝で、藤井竜王が角換わりの戦型で6連勝中。さらに先手番で20連勝を飾っており、対する豊島九段がどのような作戦を用意しているかが注目ポイントとなっている。
本局の持ち時間は各6時間で、先手番は藤井竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)