スラムの落下衝撃によって腕がぐにゃりと曲がるアクシデントが発生。予期せぬ結末を受け実況席も思わず「痛い…放送事故ですね」と言葉を失ったが、不運の敗者はその後、自身のSNSでファンに無事を報告。さらに力強く再起を誓った。
1月15日に後楽園ホールで開催された「プロフェッショナル修斗 2023 開幕戦」で椿飛鳥(トライデントジム)とCHAN-龍(MMA Zジム)が2022年度フェザー級の新人王決定トーナメント決勝戦で激突。試合は1ラウンド投げの攻防で椿が片手から落下して脱臼。腕が逆方向に曲がる痛々しいアクシデントでCHAN-龍がTKO勝利を収めた。
ともに有望株同士の対戦。アマチュア修斗やONE登竜門大会などでキャリアを積んできた椿と対するは、2KOを含むプロ修斗5連勝中と勢いのある20歳のCHAN-龍。
開始とともに軽快なステップを踏んだ椿だったが、落ち着いて対処したCHAN-龍が左2発でケージに追い込むとクラッチしながらテイクダウンを狙う。その直後、悲劇が。
CHAN-龍がバックに投げを打った際、持ち上げられたままスラムぎみのテイクダウンを余儀なくされた椿が左腕から落ちると、左ヒジがあらぬ方向に。脱臼して腕に力が入らず、苦悶の表情を浮かべる椿を見たレフェリーが即試合を止めた。余りにも不運な椿のアクシデントを受け「腕が変な方向に…」「不運すぎる」「腕大丈夫か」とABEMAの視聴者から心配の声が殺到した。
スロー映像では、さらなる衝撃が。落下の衝撃で椿の左腕があらぬ方向にぐにゃり。これにはゲスト解説・澤田千優も思わず「痛い…これは放送事故です」と絶句。さらに再三にわたり椿が片手で防御するシーンがあったこともあり、実況席からは「防御の姿勢として(腕を)出したくなるんでしょうね」と気持ちを代弁するも、余りにも痛々しいシーンに「反射的に手が出てしまったのか」「痛い痛い」「もうリプレイがみれないわ」と悲痛な声が相次いで寄せられた。
状態が心配された椿は試合後、自身のSNSで腕を固定した痛々しい写真とともに「大きな骨折などは無いようです」と無事をファンに報告。不慮のアクシデントによる敗戦については「完敗です」と悔しさを滲ませ「本当に俺は格闘技向いてないな。でも向くまで頑張る」と力強く再起を誓った。さらに椿は経過について「靭帯を検査してもらったところ、まさかの断裂はセーフ。内側を少し剥離しているとのことで、全治は2~3カ月とのこと」と最悪のケースは回避できたことを報告。また医者から「あの曲がり方は断裂か骨折するはず」と言われたことを受け「丈夫に生んでくれた母親に感謝です。しっかり治してまた頑張ります」とも続けた。