バーテンダーは大学院生や研究者 「違う領域の研究者が交流し 学問の発展に」学問バー店長の思い
【映像】映画のヒットをTwitterで予想? “学問バー”での会話
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 1月、新宿・歌舞伎町に、お酒を飲みながらアカデミックな会話ができる一風変わったバーがオープンした。この店について、店長や訪れた人に話を聞いた。

【映像】映画のヒットをTwitterで予想? “学問バー”での会話

「様々なテーマについて研究している大学院生や、研究者の方に日替わりでお店に立ってもらい、その領域の話を聞きながらお酒を楽しむという店になっている」(学問バーKisi店長・豆腐さん)

 この店は、現役の大学院生や研究者らが“日替わりバーテンダー”となり、自身が研究する分野に関する知識や考えを披露し、訪れた人と深く話し合う“学問バー”。この日のテーマは「数理社会学」だ。

「映画のヒットは、Twitter上の投稿数で予想できる。これを“ヒット現象の数理モデル”と言う」

バーテンダーは大学院生や研究者 「違う領域の研究者が交流し 学問の発展に」学問バー店長の思い
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 なぜ、お酒とアカデミックな会話を掛け合わせたのか。店長は「研究者同士でフランクに交流する場が今まで無かった。日本の学問の発展を考えたときに、パッと集まってお酒を嗜みながら、違った領域の人同士が交流できれば」と話す。

 オープンしたばかりだが、バーテンダーの希望者は多く、ほぼ毎日講義の予定が埋まっているという。どんな人が訪れるのだろうか。

「例えば、『宇宙物理』というテーマで、物理学の観点から宇宙について研究している方がイベントをやってくれた。あるいは、『居場所の社会学』という研究をしている社会学者の方に立っていただいた」

 取材日のテーマ「数理社会学」で日替わりバーテンダーを担当した現役大学院生は、応募した理由についてこう語る。

バーテンダーは大学院生や研究者 「違う領域の研究者が交流し 学問の発展に」学問バー店長の思い
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「研究を広めたいという思いよりは、ざっくばらんに、堅苦しくなく話ができそうな環境に魅力を感じて応募した。研究の話をたくさんしたい人もいると思うので、そういう人が自分の分野以外の研究者と話せる環境があるのは良い刺激になる」

 また、来店客からは…

「すごく難しい学問で、しかも大学院生が来るので専門的な話をされると思っていた。意外と私たちのレベルに合わせた内容で喋っていただいたので面白かった。来てよかった」

 今後について、店長は「領域やテーマを超えて様々な研究者に集まってほしい」と意欲を見せた。

「ここで行った講義を起点に、新しい研究やプロジェクトがどんどん立ち上がる。そういう場所になっていけばいいなと思う」

(『ABEMAヒルズ』より)

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