【プレミアリーグ】フルアム0-1トッテナム(日本時間1月24日/クレイヴン・コテージ)
ロンドンダービーならではの激しさがそこにはあった。いや激しさで片付けていいものか。フルアムの守備の要、守備的MFのパリーニャが敢行した足裏タックルに観客も視聴者も騒然とした。解説を務めた元Jリーガーの近藤岳登氏も「これはとんでもない」と驚きを隠せない。
【映像】元Jリーガーが絶句したポルトガル代表パリーニャの危険なタックル
この日のフルアムは立ち上がりからハイプレスを仕掛けながら、球際に激しくいくダービーマッチらしい戦いを見せた。その象徴がスコアレスのまま迎えた16分のシーン。ポルトガル代表MFパリーニャが、ボールを持っていたトッテナム所属のデンマーク代表DFホイビュアに対して、足裏をみせた"ロケットスライディング"をお見舞いした。レフェリーは、いったんアドバンテージを取り、プレーが止まったあとにパリーニャに対してイエローカードを提示した。
このタックルに対してABEMA解説の近藤岳登氏は「いや~、これはとんでもないタックルだ」と驚きを隠せず、ABEMA視聴者も「これはファウルだろ」「えっぐいスライディングきた」と危険なプレーに対してのコメントが殺到した。
後半にも、2度ほどスライディングタックルを見せたパリーニャだったが、その際は足裏を見せずにスライディング。どちらの場面もボールホルダーに対して激しくいっていたが、相手を傷つけるほどのプレーではなくイエローカードは出されなかった。
これには、解説の近藤岳登氏も「パリーニャは使い分けてますよね。しっかり。カードもらってからはうまく立ち回るというか」とコメント。ただ激しいだけのプレーではない、パリーニャの対応力を称えた。
27歳のパリーニャは、現在スポルティングCPに所属する日本代表・守田英正の言わば前任者。2013年にスポルティングCPの下部組織に加入しながら3度の期限付き移籍を経て、ようやく2020-21シーズンからスポルティングのレギュラーに定着した苦労人だ。
昨季ポルトガルリーグで3位のタックル成功率を誇り、走力も申し分なし。ビルドアップを得意とする守備的MFは、2022年7月に他名門クラブとの争奪戦の末、フルアムに移籍。カタールW杯にも出場している。
昇格組ながら、今季7位と躍進しているフルアムの守備の要は、激しさと賢さを兼ね備えたこのパリーニャだ。闘争心溢れるプレーはみていて気持ちがいいが、いき過ぎたプレーにならないことを願いたい。
(ABEMA/プレミアリーグ)