「いきなり政策を実現できる」 橋下氏の“首長推し”に乙武氏「興味はあるが、進みどころは慎重に」
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 去年7月の参院選に無所属で出馬するも落選した乙武洋匡氏。21日の『NewsBAR橋下』に出演し“バッジのない政治家”への考えを語る中で、橋下徹氏が首長への立候補を提案した。

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 橋下氏は「政策実現については昔から言われているが、国会議員だけにこだわるのではなく、知事・市長といういわゆる首長になれば、いきなり政策を実現できるけど、そちらに興味はないのか」と質問。

 乙武氏は「1人で決めたい性格でもあるし、首長も興味はある。面白いもので、選挙に1回出ると話がドサーっと来る。統一地方選も『こっちの首長はどうだ』という話を結構いただくようになった」と明かす。

 橋下氏は「首長選なら、組織体は今乙武さんを応援してくれているメンバーで十分。議員選挙よりも候補者がパッと見えるから構図がわかりやすいし、政党もあまり関係なく候補者を見る選挙になる」と話す。

 一方、乙武氏は「政治家になることが目的ではない」という、“バッジのない政治家”への考えを述べる。「例えば、知事や市長になった上で何が変えられるのかを考えると、少し経験を積んでから、それこそ官僚の動かし方や政治家としてのお金の使い方を学んだりしてからのほうが、より自分の力を発揮できると思っている。最初の進みどころは慎重になる」。

 これに橋下氏は「確かに官僚組織の何百人、何千人にどうやって指示を出して動かしていくのか。できるとは思っているが、もしわからないままいってしまったらあっという間に4年過ぎてしまう。それで失敗した首長もたくさんいるので、段階を追ってというのは1つ賢明な考え方だと思う」と応じた。

 また、乙武氏は「国じゃないと変えられないこともある」と、自身が取り組んでいきたい政策課題についても語る。「教員の給与を決める給特法によって、月給の4%を上乗せしておく代わりに、いくら働いても残業代はなしというルールがある。例えば、小学校の月の平均残業が100時間で、若手教員の給与が30万円だとすると、4%は1万2000円。そんな冗談みたいな金額がまかり通ってしまっているので、教員が潰れてしまう。いくら“やりがい”とか“子どもたちのために”と言っても無理がある。この給特法を変えていこうという動きを去年、選挙が終わってから携わらせていただいているが、こういうのは国じゃないと変えられない」。

 橋下氏は「給特法はもう何十年も議論されているが、動いていない。これをやろうとすると、とんでもない財源が必要になるから財務省も反対していて、日本の政治も一歩踏み出せない。それなら首長になって、日本全国の教員はフォローできないけど、自分の自治体の条例で予算化すれば残業代をつけられる。それを見た他の首長が“いいじゃないか”となれば、増えていく。そういうやり方で自分の地域から変えていくことができるのではないか」と投げかけた。

 一連の首長推しに乙武氏は「これだけ推してくださっているのなら、応援演説に来てくださいますよね(笑)」と冗談めかして答えていた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)
 

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