22歳の時にベストセラー『五体不満足』を執筆、現在は46歳の乙武洋匡氏。21日の『NewsBAR橋下』にゲスト出演すると、「老害」について橋下徹氏とトークを展開した。
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乙武氏は橋下氏に聞きたいことがあるといい、「数字なんてただの形式だ、と言うが、そういう年齢になってきている。橋下さん自身が老害にならないために心がけていることは?」と質問。
橋下氏は「僕はとことん老害になってやろうと思っていて(笑)」と明かすと、「田原総一朗さんが羨ましい(笑)。あそこまでいったら見事だ。この番組に来られる時も、カメラが回るまでは好々爺という感じ。でも、本番になったら『君、それは違う!』と急にスイッチが入る(笑)。僕はそっちの方がいいかなと思う。でも、そういうことを考えるのしんどくない?」と返す。
これに乙武氏は「僕のきっかけは森喜朗さん。一昨年、『女性は話が長い』発言でめちゃくちゃバッシングされている時、僕が感じたのは憤りではなく焦りだった。“いつ僕はああなってしまうんだろう”と。森さんに多分悪気はなくて、何十年という人生の中で“メインは男性、女性はサポート”という価値観の中で生きてきた。急に『女性と男性は平等なんですよ』と言われても、感覚がついていかないんだと思う。僕も橋下さんも体育会系で育ってきた中で、目上には敬語、年下にはタメ語が染み付いている。これが10年後とかに『なんで年上には敬語で、僕らには馴れ馴れしい口調なんですか? 年齢差別ですよ』って言われた時に、ロジカル的な反論ができない」と説明。
橋下氏は「やっぱりジェンダーの話とかについては森さんのようにはなりたくないから、僕も子どもらの意見は聞くようにしている。“それは古い”と言われることで、自分の老害っぷりにどこかで歯止めをかけている」と明かした。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)